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今はまだ、選手会長。石川遼の今季初戦
2018年1月5日の選手会理事会で、史上最年少での就任。慣れない会議や折衝など、奔走を重ねて2年の任期は満了したが、改選が話し合われる本年度の同理事会は、1月末の会期を予定しているためシンガポールには、選手会長のまま出発。
今年最初の日亜の共同主管競技まではまだ、ジャパンゴルフツアーを代表する存在として、大会を盛り上げに行く。
シーズン最終戦を、感動のプレーオフで締めくくった昨年。最多の3勝を飾り、いよいよ五輪イヤーを迎えた今年、最初に更新された世界ランキングは日本勢3番手の80位。
とはいえ、同1、2番手の松山英樹(22位)と今平周吾(30位)との差はいまなお大きく代表選考は、今年の全米オープン終了直後。
猶予も少なく「6月までに、周吾が僕の順位まで落ちてくるとは考えにくい」。
極めて厳しい可能性を承知で「この半年、正直、なにが起きるか分からない。僕が上っていくしかない」。少ないチャンスに賭ける姿勢を鮮明にした。
そのうえで、「周吾にも、もっと上を目指して欲しいし、25位、…20位内に入る活躍をしてくれれば、それはそれで素晴らしいこと。また、僕ら2人だけで争っているとは思わないし、日本のゴルフ界のためにもみんなで競いあって上にあがっていけるのが理想」と今はまだ、”あともう少し選手会長”が他選手の奮起も促した。
19年は、深刻な腰痛から見事に執念の復活を成功させた。
代表権獲得のためにも、初戦ダッシュは必須。
数々の奇跡と伝説を紡いできた男が五輪イヤーには、またどんなドラマを用意しているか。