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〜全英への道〜 ミズノオープン 2004

大会主催のミズノ所属・佐藤信人が、全英オープン出場権に向けて好スタート

「今はまだ、そのことは考えたくない」
大会主催のミズノ所属・佐藤信人が、全英オープン出場権に向けて好スタート

欧州ツアーで不振が続いていた鬱憤を晴らすかのような、好スタートだ。佐藤が、ボギーなしの5アンダーでまわって、帰国第1戦でいきなりの首位タイ。

今年から、ファイナルQスクールの資格で本格参戦。日本ツアーでは、ほぼ毎日のようにスイングを見てくれていた井上透コーチに教えを請う機会がうんと減り、そのため「自分ひとりではなかなか、調子を保てない」のが、悩みのタネだった。

修正すべきポイントに自分で気づくことはできるのだが、その修正方法が、分からない。「最近、スイングの始動で、外から上がってループして、内側からクラブが下りてくる傾向があったんです。それでショットがちっとも安定しなかった。自分でもビデオなんかで見てて、わかってはいたんですけど、どうやって直したらいいのかが分からなくって・・・」。

約2ヵ月半ぶりに帰国した先週末、そして今週の練習日も井上さんがつきっきりで、その改善に取り組んだのだ。

その中で、井上さんが提案した修正法はショット前のルーティンに、ワッグルを取り入れることだった。目標方向を向いてイメージを出しながら、軽く2回。佐藤にとっては、生まれて初めての試みで最初は戸惑いもあったようだが、日を追うごとに打ち出す方向に対してまっすぐにクラブを上げられるようになり、その効果が感じられるようになってきた。

「井上君に見てもらったことで、今週の準備がきっちり出来たことが大きいですね」。コーチの有り難味を、改めて感じられる好発進。

大会主催のミズノの看板プレーヤー。このホスト試合で勝てば、今年の全英オープンの出場権が手に入るが、「今は、そのことは考えたくない」。まだ初日。プレッシャーを感じてしまうには早すぎる、というところか。

※ワッグル=スイングに入る前の準備動作のこと。かつて、スペインのセルヒオ・ガルシアがこれを1ショットごとに20回も行った時期があり、話題となったことがある。

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