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日本オープンゴルフ選手権競技 2021
新・飛ばし屋に名乗り。亀代順哉が偉業へ好発進
プロ5年目の亀代順哉(かめしろ・じゅんや)が予選で一緒になったのが、3学年上の小袋秀人(こぶくろ・ひでと)だ。
小袋が、日本大学2年時の「日本アマ」(2012年)を制し、亀代は大阪学院大4年時の16年を制した。
歴代のアマ王者同士。
「今日は、そういう雰囲気も感じながら回れて。JGAの試合って、そういうのがあるから好き」と、小袋の前半「31」に引っ張られて、後半は15番から上がり怒濤の4連続バーディ締め。
「66」の5アンダーで上がった。
前半3番では右に曲がった2打目が木の根っこで止まるトラブルに加えて3パット。ダブルボギーを打ったが「まだまだホールは残っている」と、腐らずに巻き返してきた。
16年に期待を集めてプロ入りするも、同年のQTで結果を残せず、アジアンツアーを回るなど遠回りが続いていたが、コロナ禍で行われた昨年12月の特別QTで3位に。
ようやく出番を増やした今季、中盤からようやく安定して決勝ラウンドに残り、徐々に自信をつけてきた。
チャームポイントは、直径70センチの太もも。
どっしりとした下半身をフルに生かして2週前の「バンテリン東海クラシック」3日目のプレー後に行われたドライビングコンテストでは331ヤードを記録。
9人参加の2番手から”暫定首位席”に座り続けて、最後に登場したチャン・キムの333ヤードに次ぐ2位に。
「もともとキムさんに勝とうと思ってなかったですけど、2ヤードまで迫まれたことは凄く自信になりました」。
豪打と共に、「亀ちゃん」の愛称で先輩にも可愛がられるお茶目なキャラを大いに売った。
「今週のコースでもけっこうドライバーが振れてるし、 刻むホールも チャンスが作りやすい」と、日本一がかかる大一番で初日の好発進に成功。
「緊張感や、プレッシャーのかかる場面を増やして最終的に勝ちきりたい」。
「日本アマ」と「日本オープン」の2冠達成者は昨年まで85回の歴史のなかでも赤星六郎氏と中嶋常幸と金庚泰(キム・キョンテ)の3人しかまだいない。