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松山英樹が単独首位「完璧な内容ではなかったが、よく戦った」(ZOZOチャンピオンシップ)
平日の悪天候でも、4533人の観客を集めた。
朝のインスタートから無数の傘が、注目組をぐるりと囲んだ。
みな肩やアゴで、柄を挟んでなんとか両手を空けた。
ひとり奮闘する日本のエースに、ホームの拍手は最後まで止まなかった。
「雨も降っていたし、これだけ気温が低いので。もっと少ないと思いましたけど、たくさん来てくれたので嬉しかった。その分集中力を切らすことなくできた」。
雨中の声援を背中に松山英樹が3バーディ1ボギーの「68」。
初日から2つ伸ばして通算8アンダーで、1差の単独首位に立った。
2日目は、耐える展開。
左に曲がる10番では、シャウフェレとパンがいきなり左の池に打ち込んだ。
「今日は、(雨と気温で)どれくらい飛ばないのかというのを早めに知ることが大事と思った。10番のセカンド打った時に、しっかり距離も出たので、思ったより飛ぶのかなとか。試行錯誤しながら消化した」。
崩れていく金・銅メダルの隣で慎重にパーを重ねて13番ではスピンの2打目が3メートルに。
この日最初のバーディで抜け出した。
長いバーディパットから、3メートルを残した17番では今週、最初のボギーが来たが、すぐ18番で2オン成功。
2パットのOKバーディで、通算7アンダーにして折り返すと、3番では右8メートルのバーディトライ。
下りのラインを読み切った。
「カッパを1日中着ながらのラウンドはあまりない。いい経験になった」と、動きが制限される状況下で途中、胸のあたりを気にするそぶりも見せたが、右の林の下から低い球でグリーンを捉えた8番や、第1打を右林に打ち込み救済を受けた9番など、上がりの連続ピンチも難なくパーセーブ。
「完璧な内容ではなかったけどよく戦った。満足しています」。
4月のマスターズに続く、米7勝目を視界にとらえて「いい位置で週末を迎えられる。明日も頑張りたいなと思います」。
ウッズの82勝に敗れた一昨年大会の雪辱にもますます期待が高まる。