記事
ISPS HANDA ヒーローになれ!チャレンジトーナメント 2021
久常涼が劇的なイーグルフィニッシュでシーズン3勝目
単独首位からスタートした久常涼だが、この日は前半から思うようにスコアを伸ばすことができなかった。それでも腐ることなく粘り強くプレーした結果が最終ホールの劇的イーグルに繋がった。
「今週のコースは本当に自分向きのコースだと思っていました。獲れるホールがいっぱいあって、そこをしっかり獲っていければいいスコアに繋がるコースだと思っていたので、それが3日間しっかりできたのが大きかったです」と振り返る。序盤で首位を逆転され、一時は2ストローク離されることもあったが、それでも流れはまたくると信じて集中力を切らさなかったのは、既に優勝経験があることと、勝てそうな試合で崩れてしまった経験の両方を持っているからだ。
今シーズンすでに2勝を挙げていた久常にとって、早い段階で3勝目を挙げることは大きな目標だった。その理由はシーズン3勝を挙げると、その翌週からレギュラーツアーに参戦できる資格を得られるからで、今回訪れたチャンスは何がなんでもモノにしたかったのだ。
「今週スタートする時には、頭の中では来週の東海クラシックに出ることを実は考えていたんです。それほど今週の試合は勝ちたかったし、だからこそ会場に入る前に日光東照宮に行って、お参りもしてきたんです」。
勝つためには運も必要とはよく言われることだが、今週の久常の身には実際に神がかった出来事が起きた。最後の逆転チップインイーグルもそうだが、今週のロッカールームの番号が198番で、今回の優勝ストロークが198ストロークだったのだ。
「今回は色んな意味で勝ちの神様に呼ばれていたんだと思います」。
久常はシーズン3勝で得られる資格を行使する。2007年に作られた資格でこれを行使するのは久常が初めてとなる。
来週のレギュラーツアーは『バンテリン東海クラシック』が行われる。
「あとはガンガン行くだけなので思い切って、この勢いに乗って戦いたいと思います」。
“Abemaから世界へ”。ツアーが掲げるキャッチプレーズを是非現実のものにしてもらいたい。