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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2021
”プライス師匠”にやっと戦勝報告。ビンセントが袖ケ浦でチャリティのご報告
2003年には世界ゴルフ殿堂入りを果たした母国ジンバブエの英雄だ。
ジュニア期に、プライスのスクールに入校して以来の師弟関係にあるというスコット・ビンセントが”師匠”に日本での戦勝報告をしたのはやっと先日。
プライスも、99年の「サントリーオープン」で1勝するなど招待選手として日本ツアーで戦った経験があるため、とても懐かしがっていたそうだ。
今週の「ブリヂストンオープン」は、96年に出場して3位に。
「そのとき、僕はまだ6歳だね」などと花が咲いたがその中で、たまたまプライスが、何度目かの大会出場時に世話になったというメーカーのスタッフさんの話になり、そのお名前を聞いてびっくり。
大塚雄司さんは、ビンセントが2勝目を飾った9月の「ANAオープン」の際にも表彰式や優勝会見で通訳をしてくれた方で、今週の会場にも来られている。
さっそく練習日にお顔を見つけ、大塚さんと一緒にカラオケに行った当時の思い出なども、プライスがちゃんと覚えていたことなどを伝えて盛り上がっていた。
不思議なご縁に励まされ、プライスにはもう少しで届かなかった本大会優勝への思いを強くしたビンセント。
人格者でも有名な”師匠”にならい、「ANAオープン」で獲得した優勝副賞のお米「ななつぼし300キロ」と「はくちょうもち100キロ」をこのほど、大会の地元、北海道北広島市の児童養護施設「社会福祉法人聖母会天使の園」に寄贈した。
同園の指導部長の山田さんは、ビンセントがキャディで妻のケルシーと仲むつまじく、ツアー2勝目を飾ったシーンもテレビで見てくださっていたそうで、今回のビンセントの心遣いも大変喜んでくださっていたそうだ。
ビンセントは「ゴルフを通じて困っている人を少しでも助けられるならプロとしてこれほど嬉しいことはなく、それはジンバブエでプレーしても、日本でプレーをしても同じことです」とチャリティへの思いを語り、「おやつにお餅を焼いたり、おにぎりにして食べてね」と、袖ケ浦から北海道の子どもたちにメッセージを送っていた。