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バンテリン東海クラシック 2021

15番で360ヤード!「生まれてからずっと飛ばし屋」19歳の久常涼が狙う大逆転V

360ヤードも飛んでいた!!©JGTOimages
今週、レギュラーツアーに移ってきたばかりの19歳が土曜日の上昇に成功した。

新人の久常涼(ひさつね・りょう)が「66」で回った。
この日も風が舞う三好で、暫定球を打った3番も、バンカー大目玉の5番も、左の林に行った14番でも上昇中のパットでしのいでボギーなし。

「生まれてからずっと飛ばし屋(笑)。飛距離が僕のアドバンテージ」と、狭いコースでドライバーを離さず、「刻むのがまだ得意じゃないから『だったらドライバー』って、僕の場合は逃げもあるけど、ドライバーは今しか持てないし、このコースは持つメリットもある」。

欧州ツアーで活躍する双子のホイゴー兄弟のラスモスと海外試合で回ったのは地元岡山県の作陽高校時代。
「僕のドライバーよりスプーンが前に飛んだ。世界にはこんなやばいやつがいっぱいいる」と、以来飛距離への欲は高まる一方。

難しい三好で、若さ溢れる戦略を全面に、5バーディを記録。
元気にスコアボードを駆け上がった。

参戦初年度のAbemaTVツアーで先週、シーズン3勝を飾り、2007年に制定された出場資格の初適用者として、レギュラーツアーに越してきたばかり。

この日は、自慢の飛距離をアピールする晴れ舞台も待っていた。
プレー後に行われた「ドライビングコンテスト」は「出る気満々。今週はこのために頑張ってきた」と、立候補した。

精鋭に紛れて1番ティで5番目に打ったティショットはチャレンジ2球のうち最初が測定不能のロープ外。
勝負の2球目は9人中4番目の319ヤードにとどまり「不甲斐ない結果に」。
360ヤードも飛ばした本戦の15番みたいにいかなかったが初出場の余興も満喫できた。

首位とは4打差。
「今日、5打差以内におさまれば、明日も頑張れる」と、十分にV圏内。19歳と24日の初優勝なら、石川遼に次ぐ2番目の若さ。
本戦こそ劇的大逆転でアピールしたい。

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