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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2021
サウナで地震。中西直人は災難にもめげない
同市内には多くの出場選手が滞在しており、みな大きな揺れに、恐怖を感じた。
プロ11年目の中西直人は、同じ大阪出身で後輩の小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)と宿併設の大浴場にいた。
「2人でサウナに入って、僕はワンセットで出て、優和は2セット目に行って。僕は脱衣場で最初に縦揺れがして、気持ち悪って思ったら、いきなり来ました」。
急いで体を拭いて服を着た。あとから慌てて出てきた小斉平を連れて一緒に外に避難した。
「余震が怖いから、そのあともしばらく外にいて、部屋に戻ってもテレビのタイマーを入れて、休み休み」。
深夜すぎに、いつの間にか眠っていたが、恐怖は残った。
明けて第2ラウンドは「絶不調」で迎えたが、スコアはあれよと、8バーディ(1ボギー)の「64」。
2週前の「パナソニックオープン」は、2日目5位もぎっくり腰を発症して39位タイだった。
中3日で回復させたつもりが、前週の「バンテリン東海クラシック」であっさり再発。予選落ちをした。
今週は植村啓太コーチにキャディを頼み、体とゴルフの立て直しを目指していた。
「基本の型をやりなおして体もゴルフもよくなってきた」と2日目に、通算6アンダーの10位タイへと浮上。
「地震は怖かったですけど、自分のゴルフに自信を取り戻せたのはよかったです」。
災難続きだが、めげずに頑張っている。