@け~たさん。すでにプロみたいですけど、まだ大学3年生のアマチュアです
先週の「カシオワールドオープン」も当たり前のように予選を通過し、14位タイだった。
最終日、当週の飛距離1位を受賞した幡地隆寛(はたぢ・たかひろ)と、表彰式の開始を待つ間に談笑し、「ベストアマ……? いや、もうプロでしょ!」と、全力でツっこまれて恐縮していた。
初日と2日目の組み合わせは金谷拓実(かなや・たくみ)と久常涼(ひさつね・りょう)だった。
共にナショナルチームを過ごした先輩、後輩だが一足先にプロ入りした久常には「”ありがとうございます”って」と、敬語でプレー。
「涼は年下ですけど、僕はアマチュアで、向こうはプロなんで。そこの差は感じています」と、律儀に立場をわきまえている。
3日目に、同組になった片山晋呉については「辞書みたいな方」と称し、「経験豊富で、何でも知ってて、何でも出来る方。試合でご一緒できて光栄です」と、永久シード選手を敬った。
ドバイで行われた先月のアジアアマで優勝。
マスターズの切符を持ち帰ってすぐ、自主隔離の間に胃腸炎を発症した。
さらに、先週大会直前にはワクチン接種による副反応で、練習日にダウンし、初日は47位と出遅れたが日に日に上昇。
決勝2日間においてはついにボギーなしで回りきるなど、改めてプロたちの感心を誘った。
今週の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は、9月に史上5人目のアマVを飾った「パナソニックオープン」の資格で出場。
プロに混じってわずか30枠に入った。
会場の「東京よみうりカントリークラブ」は、母校・日体大の学生寮から20分くらい。
この日30日の練習ラウンド後は2ヶ月ぶりに部活に参加し、監督とトップ会談。
石川航さんから引き継ぐ新キャプテン就任の打ち合わせをするという。
日本一多忙な学生アマ。
今週のシーズン最終戦は、中島啓太さんにとっても激動の1年の締めくくりだ。
今大会のアマ出場は、2007年の石川遼と11年の松山英樹以来、史上3人目。
「最後まで、自分のゴルフができればいいなと思います」。
今年の集大成で、大会史上初のアマVもなくはない。