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日本オープンゴルフ選手権競技 2004

ディネッシュ・チャンド通算4アンダー暫定2位でホールアウト

1999年のドライビング王。いわずと知れた飛ばし屋だが、「いまはもう、飛ばしのチャンドじゃなくなったんだ」。自慢の飛距離を捨てて、戦っている。

特にラフが深く、フェアウェーキープがなによりものを言う今週のセッティングでは、ほとんどドライバーを使わない。
3番、ホールによっては5番アイアンを握る。いま、アイアンが絶好調なだけに「とりあえずフェアウェーにおいて、あとはショートアイアンで高い球でグリーンに乗せる」それで、十分に戦える、という自信がある。

前日初日の残り14ホールと、続く第2ラウンドの計32ホールで、ティショットをラフに入れたのはわずかに4回。
そのうち、第1、第2ラウンドともフェアウェーを外した1番ホールは昨年まで、トッド・ハミルトンのバッグを担いでいたキャディのジェフ・マルベリーさん(=写真左)に、「ドライバーは意味がないですよ」と、忠告されたにもかかわらず、無理に1番ウッドを握ってラフに打ち込んだ。

「・・・明日の1番は、もう絶対にドライバーを渡してくれないだろうな」。
今年、全英オープンを制したハミルトンは日本にいたころから飛距離よりもむしろ、確実にフェアウェーにおいて、というような安定したプレーが光る選手だった。
そして、そんなプレースタイルこそが、初のメジャー制覇を呼び込んだのだ。

そんな選手の元・エースキャディをそばにおいて、彼の助言を生かさない手はない。
「明日から、ジェフの言葉に忠実にプレーするよ」とチャンド。
そして最終日には、日本で初のメジャータイトルを手に入れるつもりだ。

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