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つるやオープンゴルフトーナメント 2003
原川光則33歳が、その気持ちを汲んで4位タイ
弟子仲間の藤田寛之とは同い年で、しかも同じ年にツアーデビュー(92年)。 しかしその後の成長ぶりには、歴然とした差が出てしまった。 かたやツアー3勝のシード選手。 かたや、昨年のファイナルQTランク6位で、今年ようやくツアーへの本格参戦を手に 入れたばかり・・・。
弟分の宮本勝昌にしてもしかりで、原川ひとり置いてけぼりをくったかっこうだ。 それだけに、「いつか2人を負かしてやろう、という気持ちも強い」と打ち明ける。 その思いをぶつけたこの日の大会初日は特に大きなミスもなく、安定したショットと パットでスコアを作ってノーボギーの66。「このチャンスを生かして、芹澤軍団の “一軍”に昇格したい」と意気込んでいる。
今年春先のオフ合宿で宮本が、「いよいよ今年は、原川さんもシード入りですね!」 と励ましてくれた。しかし師匠には、あっさりと否定されてしまった。 「こいつには無理だよ」
その言葉の真意について芹澤が言う。 「そんなに甘くない、と言いたかった。実はあいつは極度の練習嫌いで有名で、 “ちょっと練習に行ってくる”といって寄り道してパチンコしているタイプ(苦 笑)。そんなんじゃだめだよ、という意味をこめたつもりです」
どんな練習嫌いでも、ツアー本格参戦を果たせば、自然とシード選手たちと行動をと もにすることが多くなる。 「レベルの高い選手たちに混じって大いに刺激を受けて、質の高い練習を積んで、ぜ ひ才能を開花させてほしい」と“親心”をのぞかせた芹澤。
原川も、そんな師匠の思いを十分に汲んでいる。 「厳しい言葉も芹澤さんの期待のあらわれ。良い意味にとらえて、頑張ろうと思って ます」 まずは「師匠に認めてもらうこと」を第一目標に、残り3日も全力を尽くすつもり だ。