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東建ホームメイトカップ 2022

げんちゃんこと時松隆光がマッチョに上昇

一見、変哲はなくても、実は脱いだらスゴいんです。
前・選手会長のげんちゃんこと時松隆光(ときまつ・りゅうこう)が、難条件下でマッチョにスコアを伸ばした。

8時のスタート時は、まるで真冬の寒さに上下レインウェアとニット帽の完全防備も、後半から日が射したが、今度は風。



冬から春へ…同じ1日


でも、「昨日(午後)のほうが強かったので。昨日の慣れがあった」と、さっそうと攻略。
「いいスコアにつながった」と6バーディ、2ボギーの「67」。通算6アンダーの好位置で、国内初戦の決勝進出をモノにした。

2020年から2年の重責を、ベテランの谷原秀人に譲った今オフ。


「自分の時間は増えました」と、取り組んだのが生まれて初めてパーソナルトレーナーについての筋トレ。
昨年まで理事幹部として共に選手会運営に尽力した池田勇太の合宿に混ぜてもらって2週間。

「ほかの方は普通にこなせるメニューが、僕は声を出してもできない…」。

最初は10キロを上げ下げするのも困難だったが合宿後も10日に1度のペースで通ううち、「鏡の前で、ちょっと(筋肉が)出てきたな、って」。ひとり裸でポージングを取って悦。
「そういう楽しさは、出てきた」とニヤニヤする。

期待する飛距離アップにはまだ至っていないが「ケガをしない体つくり」を第一に掲げ、「投げ縄・後ろ倒し・らせん階段ダウン」なるレッスン動画を検索するなど、スイング研究にも没頭。
「好・不調の波を減らして、調子のいい時期を長くして、ずっとトップ10を続けたい」と、ゴルフ漬けで新シーズンを迎えた。

コロナ禍で開催中止が相次いだ20年、21年を選手会長で奔走した。
呼ばれれば、バラエティ番組にも積極的に出演してPRにつとめ、試合が始まると、必ず主催者を訪ねて挨拶。選手会初の主催大会の運営にも尽力した。
「世間の目はそうは見ていただけないかもしれませんが、僕としてはやりきったという思いがある」と、完全燃焼。
任期は、今年の16日で終えたが、理事として再任。
ジュニアゴルフ委員長として、来月に宮城県女川町で行われるジュニアイベントへの参加も決まっており、また別の形で貢献していく構えだ。

プロ転向11年目の28歳。
「うっかり『おはよう』と挨拶して、年齢を聞いたら実は僕より先輩で『すみません』というのが最近けっこうある。なんじゃかんじゃでそういう年代になってきた」と、狭間を意識。
「有望な若手選手も増えて、いい雰囲気になっている。もっと男子ゴルフの良さを知っていただきたい」。
会長職は離れても、ひたむきな思いは変わらない。

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