日大2年時に、1学年下の桂川有人(かつらがわ・ゆうと)らと、ここ宍戸で行われたタイトリスト社主催の学校対抗戦に出場し、チームベストの「70」で優勝に大貢献したのが岩﨑だった。
大学寮では清水大成、木村太一と共に隣部屋にいた桂川は、きれいに整頓された岩﨑らの部屋に、いつの間にか自分のマットレスを持ち込みしょっちゅう昼寝に来ていた。
実はちゃっかり「かわいい後輩」は、今季賞金1位で爆走中で、今は追う立場。
「めちゃくちゃ刺激。自分も頑張らないと!」。
ご両親の海外赴任時に生まれたひとつ上のお姉さんが「安珠(あんじぇ)」といい、その弟も「海外で通用する名前を」と、命名された。「亜久竜」は、ほとんどのプロ仲間がそのまま「あぐり」と呼ぶが、ごく一部の先輩プロには「ハマグリと呼ばれています」と、ニッコリ。
QTランク9位の今季初メンバーで初出場するこのJGTO主催のタイトル戦は、21回中10人と初優勝者が半数を占めている。
「僕も初優勝目指して頑張ります」。
ハマグリあぐりの反撃が始まる。