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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2022

石川遼の弟・航が初の決勝進出へ。兄と27位で並んで8時50分にスタート

石川遼の8つ弟、航(わたる)が昨年12月の転向後、プロとしては初の決勝ラウンドに挑む。

組こそ分かれたが、3日目の第3ラウンドも、兄と27位で並んでスタートする。




初日の第1ラウンドも、兄と同じ2アンダーの56位タイだった。
「ネットで見るか、(会場の)リーダーボードで見るかの違い」と、兄のスコア結果は、一緒に試合に出ているときも、そうでないときでも同様に、逐一チェック。

前日の2日目も、ラウンド中に予選カットラインと合わせてちらちらと目をやりながら、途中4つのバーディ(2ボギー)で兄に追随。

最後の18番では、2オン2パットのバーディを加えて通算5アンダーで、2日目もまた兄とスコアを並べた。


日体大4年の昨年、アマで出た「関西オープン」で人生初の予選通過を果たした際の2日目の順位も兄と同じ1オーバーの56位だった。

「奇遇だな…」と、すっかり声変わりした低音で笑った。


今大会で初めてツアーに出場し、最下位となる通算21オーバーの135位タイで予選敗退したのは埼玉県浦和高校2年の2016年。
当時は、あどけないばかりの16歳だったが、6年経た今では談話の中で、兄を「彼」と呼ぶなど口ぶりもすっかり大人びた。

この2年の鍛錬で63キロから72キロの増量にも成功。
ショットにもずっしりと安定感が増した。


「彼は彼なりに頑張っているみたい」と、兄・遼も弟・航の努力と成長を認めている。

今月末には日本プロゴルフ協会(PGA)の資格認定プロテストと、11月にはツアー出場権をかけたJGTOのQTセカンドステージが控えており、兄・遼は弟の心中を察して「モチベーションを高く持っているみたい」などと、話していたことについて「お兄さんは知っていましたか…!」と、本人も偉大な兄の見立てを認めた。


プロとして本格始動をする前に、試金石の決勝ラウンド進出だ。
「プロゴルファーとして、賞金がかかるプレーは初めて。想像と違う緊張感があるかもしれない。あんまり自信もないので、勉強になればと思います」。

プロデビューは今年4月の「関西オープン」で済ませたが、今日が初賞金のかかった第1打。
アウトの第1組で、先週優勝の岩田寛らと8時50分に第3ラウンドをスタートさせる。


熱戦の模様は九州朝日放送で14時21から放送されます。

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