総距離の長さなどからモンスターと呼ばれるコースをイーブンパーでまとめて、4位タイ通過。
自力で掴んだ切符に兄・遼も「パープレーでよく回れたと思いますし、自分の実力でしっかりつかんだ本戦の切符なので、素直に凄いなと思います」と、弟を褒めていた。
きゅうきょ決まった出場に、航は姉の葉子さんにキャディを頼んだ。
先週は、兄のバッグを担いだ葉子さんにとっては夏の過酷な2連戦。「葉子には、大変かと思いますけど。先週もそつなくノーミスでやってくれた」と感謝した兄は「家族みんなで頑張りたい」。
きょうだい共闘で、力を合わす。
アマ時は、「お兄ちゃんと一緒に回って、優勝争いするのが目標」と話し、スコアボードも「お兄ちゃんのスコアを見て尊敬している感じだった」という航に成長と変化が見られたのは、日体大進学後。
部内で揉まれ、同期の河本力(かわもと・りき)の怪力を一番そばで見て、自身も肉体改造に着手。
今年は1学年下の中島啓太(なかじま・けいた)が現在賞金1位を走るなど「最近は若い、僕らの世代がツアーを引っ張っている」と、近ごろ意識するのももっぱら同年代の選手たち。
決勝ラウンドで一緒に回ってみたい名前に挙げるのも、「リキやケイタ」と、元チームメイトらの名前だ。
「3人で回れたら楽しいだろうな、と思います。いつか優勝争いでプレーしてみたい」と、ツアーでほぼ1年ぶりの予選通過を果たしたこないだの「横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~」でも話していた。
男子ゴルフの最前線を走るリキとケイタの2人にワタルも追いつきたい一心で、初日は午後から初の富士桜に出る。