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ANAオープンゴルフトーナメント 2022

おかえり&おめでとう! 米1勝の小平智が今季初戦

米1勝の小平智(こだいら・さとし)がいったん戻った。
今季国内初戦を迎える今週は直前の11日に、33歳の誕生日を迎えたこともあり、余計に旧知の仲間の歓待を受けた。


おかえりなさい!



「毎日ケーキとごちそうです。やっぱり、日本は何でも美味しい。アメリカでやせたけど、今週でだいぶ戻りました」と、連日の誕生会に、嬉しい悲鳴だ。
それを見越してか、仲良しの岩田寛からは、トレーニングウェアのプレゼントをもらったそうだ。

石川遼とは、アメリカ談義で盛り上がった。

久しぶりの日本は留守の間に一気に若手の台頭が加速し「浦島太郎です」と、笑う。
「本当に初めて会う子ばっかりで…。誰が誰だか分からない」ときょろきょろしながら、相談には親身に乗ってあげる。

現在賞金2位の桂川有人(かつらがわ・ゆうと)は日大の後輩で、桂川がまだアマチュア時の海外交流試合で初対面している。
今週も練習日に話し込んだといい、「海外でやりたい、という思いを凄く感じた」と、自身の経験も交えてアドバイスを送り、「早く一緒に戦いたい」と、若手らの米進出を心待ちにする。

2018年の「RBCヘリテージ」で日本人5人目の米制覇で出場資格を得て5年目。

今年は米レギュラーと、二部のコーンフェリーを行き来し、紆余曲折ながら、来季もどうにか準シードの資格を得られた。
「苦しかったですけど、今年は少ない試合数の中で獲れたのはよかった。技術面、精神面、体力面でも年々成長していると実感できる」と、確信を持っていったん戻った。

日本ツアーは昨年も、10月から出場わずか7試合で賞金シードを確保(ランクは59位、統合の20年1試合を含む)。
「今年もシードが獲れたらまた向こうに戻る」と計画を立て、「日本で優勝して、複数年(シード)が獲れたら」と、貪欲だ。

大会は4年ぶりの出場だが、北海道ならではの洋芝は、さんざん苦労を重ねてきたアメリカで慣れっこだ。
今年は特に粘っこくて重い、と選手たちが口々に評する輪厚(わっつ)のラフも「全然打てるし、このくらいなら深くない」と苦にしない。
7月の「ジョンディアクラシック」で「運命のパターに出会った」と、一目惚れしたマレット型で、初攻略をもくろむ。

「アメリカでは誰にも見られないので。帰ってきたら、みんなにおかえりと言ってもらえて。なんか、かえって緊張します」。
大会として、3年ぶりの有観客開催にもワクワク、ドキドキ。

「自分の持ち味は、昔からずっと変わらない。思いきりのよいゴルフを見ていただきたい」と、観戦を呼びかけた。

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