「明日も頑張って」と励まされて気合いが入った。
ルーキー年の昨年、ABEMAツアーで3勝→レギュラー昇格→出場7戦で初シード入り…と疾走するなどこの2年あまりでハタチを取り巻く環境は、驚くほど激変している。
初出場を果たした昨年の今大会では松山と、米1勝の今田竜二と練習ラウンドする機会に恵まれた。
その際に、顔を覚えてもらった縁で、2年連続の出場を果たした今年は開幕直前に、今年はテレビ解説で来場する今田にパッティングのフィーリングについて相談することができた。
直近の日本ツアーでも、4日間で3パットを4度もするなど、グリーン上で悩んでいた。
「みなさんはどういう感覚でパットをされているのか。お聞きしてみたら、そういう感じなら僕も大丈夫なのかなって。今田さんにも“それでいいんじゃない”って。アメリカで1勝されている方の言葉は重かった」と、一気に自信が出てきた。
「今週は怖がらずに自分を信じてしっかり打とう」と、決め打ちできるおかげで、この3日は3パットも1回しかしていない。
後半の16番パー3も8メートルのバーディトライをねじ込み3連続を記録。
最後18番では左側からショートカットを狙ったティショットが木に当たり、さらに距離を稼いでフェアウェイの真ん中まで出てくる幸運もあった。
2打目は絶好のライから「ダフった」と、ミスショットで手前のラフに落としたのはご愛敬だが、今度3打目は竿に当たる好アプローチでしっかりピン2メートルを捉えてバーディで締めくくった。
最終日は首位のリッキー・ファウラーを5打差で追う。
今年11月には欧州ツアーのファイナルQスクールが控えるが、「その先にあるのはもちろん米ツアー」と、ここで一気に“仲間入り”の大チャンスだ。
「もちろん、考えないではない。たとえば、明日のバックナインで狙える位置にいるなら狙っていかないといけない」と、ひそかに睨むが「まずは、明日も自分らしいプレーをして、前半から伸ばしていくこと」。
はたちの視線のその先に、どんな未来が待っているのか。