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日本オープンゴルフ選手権競技 2022

ABEMA由来の自信と確信。嘉数光倫が唱える「冷静と情熱の間」

今季2度目の日本タイトル戦でもABEMAツアーで得た勢いと自信を頼りにする。
大舞台で2季ぶりのシード復活に賭ける。


冷たいのと熱いの、どっちが勝ってもダメさ~~


プロ11年目の嘉数光倫(かかず・てるみち)が難コースでこの日は5バーディと、ボギーはわずかに1個。

「ティショットでフェアウェイを確実にヒットできている。セカンド以降が組み立てやすいので、おそらく他の人より苦労していないのではないか」。
首位と3差の通算3アンダーで、決勝ラウンドに臨む。


先週のABEMAツアー最終戦「ディライトワークス JGTO ファイナル」で、2017年の「HEIWA・PGM Challenge I ?Road to CHAMPIONSHIP」以来となるABEMA通算2勝目なら“賞金王”だった。

「今年、優勝できなかったことは、今後の課題として残る」と悔しさはあっても、ABEMAの賞金ランキングは3位で、来季の出場権は確保。

特に、終盤の3試合で5位、6位、5位と好成績を重ねることができた。
「今年は賞金王を獲る、とがっついて行ったモチベーションを保ったまま、今週もいいプレーが出来るんだろうな、という雰囲気と予感で今週もやっています」と、難コースと格闘。


「データは少ないですが、難しいセッティングのほうが向いているのかな」と、話す根拠はまず先月の「エリートグリップチャレンジ」だ。

今週の会場近くの兵庫県のゴールデンバレーゴルフ倶楽部もまた屈指の難コースとして関西では有名だが、「そこでもターゲットに向かって、自然と集中力が高まりました」と、既視感がある。


また、今大会と同じく5年シードがかかった今年8月の「日本プロ」では最終日を3打差の2位から出て最終組でプレー。

しかし、4位タイで敗れた反省は、随所で打ち切れなかったパッティングを契機に「73」のオーバーパーで自滅したこと。

その次戦、出場権を求めて予選会・マンデートーナメントに参加した同月の「セガサミーカップ」で本戦突破はならなかったが、会場で「日本プロ」の勝者の堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)とばったり遭遇。


堀川の動画チャンネルへの出演オファーを受けた流れで「優勝者として先週の俺のプレーはどう見えた?」と、質問してみた。

「ナイスプレーでした。俺は嘉数さんが一番怖かった」などと、敗者を称える言葉のあと、「しいて言うならV争い時にぜったい自らスコアを落とさないこと。そしたら仮に優勝はなくてもいい位置で終われる。今後につながる」と言った後輩選手の教示を真摯に受けとめた。

「年下でも自分より成績を出している選手から何か吸収したい。何かを得たい」と、がむしゃらだ。


「ABEMAも終わって、失うものは何もない」と、ホストプロとして主催者推薦を受ける次週の「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」を含めて、今季出られる残りの試合で今度はレギュラーツアーでの賞金ランキングによるシード復活にも虎視眈々だ。

「チャンスでは強気に、でも無謀に攻めてスコアを落とさないこと。“冷静と情熱の間”が今週のテーマ」。
昔、聞いた映画のタイトルみたいな今週末を夢見る。

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