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賞金トップ3が中東へ。比嘉、星野、岩﨑の旅が始まる

日本のトップ3が動き出す。
賞金1、2、3位の比嘉、星野、岩﨑の3人が、今週揃って中東に向かう。


賞金王の比嘉一貴(ひが・かずき)は2月2日-5日の欧州・DPワールドツアー「ラアス・アルハイマ選手権(UAE)」に出る。



ジャパンゴルフツアーの賞金ランキング上位3人に、22ー23年の欧州・DPワールドツアーの出場権が発生すると発表されたのは、昨季シーズン終了直後の12月だった。

その際はまだ、詳細な資格内容は明かされなかったが、その後、賞金1位の比嘉にはシード選手から数えて優先順位6番目に当たる [ カテゴリー16 ] が付与されることが分かった。


これは、Qスクール上位者25人のひとつ前に該当し、2023年の初戦から数えて3試合目の同大会でようやく出場権が繰り下がってきた形だ。


「世界の選手が集まっているツアーなので、僕も学ぶことが多くあるのかなと思います。1試合1試合、楽しみながら、もちろん出場するからには全力でプレーして、優勝目指して戦ってきます!」と、意気込むが次戦の予定は未確定。
他ツアーも転戦しながら、出場チャンスを伺っていくことになる。


賞金2位の星野陸也(ほしの・りくや)と、同3位の岩﨑亜久竜(いわさき・あぐり)にいたっては、比嘉よりさらに出場予定が立てにくそうだ。


星野と岩﨑の出場資格 [ カテゴリー17 ] は、久常涼(ひさつね・りょう)ら、昨年11月のファイナルQスクールを突破した25人のいわば「+@」に当たり、星野に割り当てられたのは「カテゴリー17の29番目」、また岩﨑は「カテゴリー17の31番目」と優先順位が下がってしまう。


各大会ごとに、資格が繰り下がってきた時点で即、エントリーは可能だが、そのためには現地待機が不可欠で、ほぼ毎週、国境またぎの同ツアーでは、なかなかそれも悩ましい部分がある。


星野は、「過去のエントリー状況を参考にしようにも去年と一昨年はコロナの影響もあったと思いますので、自分がどの試合にどれくらい出られるかがまだ全然分からない」と頭を抱えるが、「世界のトップ選手が集まる舞台に立てるチャンスはいただけたので。とにかく出られる試合があれば頑張りたい」と、今回はまずサウジアラビアに飛ぶという。



現在(29日12時時点)、出場待機リストの5番目につけている欧「ラアス・アルハイマ選手権」の会場から、すでに出場が確定している同週開催のアジアンツアー「サウジインターナショナル」の会場までそう遠くない。

「サウジでギリギリまで出場資格が降りてくるのを待って、もし出られそうならすぐにドバイに向かうつもりです」と、プランを明かす。

昨年の「全英オープン」も、まだ出場資格が確定しないうちから現地に飛び、スタート直前に滑り込めた経験があり、今回も綱渡りの強行軍に踏み切った。

「資格が降りてこなかったらそのままサウジでアジアンツアーに出させてもらえることになっています」と、両ツアーへの申請もすでに済ませてあるそうだ。


そして賞金3位の岩﨑は、今週はまずは一択でアジアンツアーの「サウジインターナショナル」に出場予定。



賞金2位の星野よりさらに優先順位が低いため、もうしばらく欧州・DPワールドツアーの出場資格は繰り下がってきそうにないが「とにかくできるだけ早く合流したい」と、気は逸る。


昨年1月に、黒宮幹仁コーチのご縁で川村昌弘と一緒にラウンドする機会があったそうだ。

「それまではコーチの言われたことだけやっていれば…という感覚があったんですが、ヨーロッパで戦う川村さんのゴルフの取り組み方を聞くうちに、自分でももっと色々考えていかなくてはと思うようになりました」と、意識改革を明かす。


「もともと海外で活躍したい気持ちはあったんですけど、川村さんのお話を聞いていて、さらにヨーロッパへの思いが強くなりました。いつ出場できてもいいようにしっかりと準備をして、出られる試合で優勝を目指したい」と、意気込む。


今季の欧州・DPワールドツアーの賞金ランキングトップ10には、来季の米PGAツアーの出場権が発生することもすでに発表されており、「ヨーロッパでシード権を取って、来年のアメリカにも出られるくらいに頑張りたいです」と、発奮材料には事欠かない。


なお、2月2日ー5日の欧「ラアス・アルハイマ選手権」には、比嘉のほかにQスクール枠の久常涼が2023年の初戦を迎える。
また、2月2日ー5日のアジアンツアー「サウジインターナショナル」には池村寛世、稲森佑貴、金谷拓実、木下稜介、岩田寛、香妻陣一朗、谷原秀人らが出場を予定している。

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