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初シード最年少の長野泰雅「僕も昨年の比嘉さんのように・・・」19歳の気概

初シード選手として今春を迎えるのは12人。
19歳は、その中でもぴちぴちの最年少である。

長野泰雅(ながの・たいが)が、選手会副会長の中西直人が主催するジュニアのための大会「THE TOURNAMENT for the FUTURE 2023~子どもたちへの贈り物~(3月11日)」で優勝。「凄く自信がつきました」と、2週後に迫る男子ゴルフのシーズン開幕「東建ホームメイトカップ」に向けて弾みをつけた。


主催者の中西(左)からV賞金を受け取り感謝する長野


プロ16人と、ジュニアが同じ組で楽しくラウンドしながらも、真剣勝負を争うという本大会。

長野も、地元福岡県の沖学園高校を出てすぐ一昨年にプロ転向したばかりだが、「ジュニアの子たちのお手本になりたい」と、プロの気概で奮戦。

起伏のある会場の瑞陵ゴルフ倶楽部(岐阜県)で8アンダーの「64」を出して快勝し、「きょう一緒に回ったジュニアのみなさんといつかまた、ツアーで戦える日を待っています」と、Vスピーチで呼びかけた。


本大会は、クラウドファンディングで賞金や運営資金、ABEMAでの生中継費などを募る史上初のトーナメントとして発足。
昨年の第1回は、比嘉一貴(ひが・かずき)が優勝しており、「自分も昨年の比嘉さんのように、賞金王になれるように頑張ります」と、抱負を述べた。


ルーキー年の昨季は出場資格がなかったが、主催者推薦を駆使するなど少ない機会をもれなく活かしてトップ10入りが2回。
賞金ランキングは30位に食い込む大健闘で、シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に初出場も果たした。


「今年は、開幕戦から攻めるゴルフでまず1勝を目指します」と先日は、師匠と慕う小田孔明(おだ・こうめい)主宰のオフ合宿でも宣言したばかりという。

昨年3月のツアー外競技の「大分オープン」では、比嘉をプレーオフで下して優勝。飛躍の契機とした。
「またそうなれるように・・・」と、今年もシーズン開幕まで地区大会などで調整を続けるそうだ。


ちなみに、「THE TOURNAMENT for the FUTURE 2023~子どもたちへの贈り物~」を主催する中西は、5バーディ、1ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの2オーバー。
ブービーの15位に終わり、シード復活を目指す今季に向けて、「課題しかない・・・」と、気の引き締まる1日となったようだ。


大会主催した中西(中)。今年も大会をご支援してくださったみなさまには本当に感謝しかありません・・・!


今年もたくさんのご支援を受けて、第2回の大会成功にこぎつけたことには感謝にたえず、「ゆくゆくは、ツアートーナメントとして開催したい。みんなが出たいと言ってくれるような試合にしたい」と、主催者としても改めて気合いが入った。


中西と一緒に回った小学6年生の加藤金次郎くんは、6バーディ、1ボギーの5アンダーで、2位と4打差もつけてジュニアの部で圧勝を飾った。

「球のさばき方はすでにプロ。未来モンスター」と、将来を楽しみに「ゆくゆくは、金次郎くんがプロとしてこの大会に帰ってきてくれるように、僕も頑張っていきたいです」と、展望を語った。


優勝した金次郎くんにはサトウのごはんが贈られました。おめでとう! いっぱい食べてまだまだ上手になってね


■THE TOURNAMENT for the FUTURE 2023~子どもたちへの贈り物~
<プロの部成績>
優勝 長野泰雅(8アンダー)
2位 勝俣陵、片岡尚之、幡地隆寛(6アンダー)
5位 石坂友宏(5アンダー)
6位 嘉数光倫(4アンダー)
7位 阿久津未来也(3アンダー)
8位 出水田大二郎、稲森佑貴(2アンダー)
10位 鍋谷太一(1アンダー)
11位 塩見好輝、清水大成(イーブンパー)
13位 伊藤有志、秋吉翔太(1オーバー)
15位 中西直人(2オーバー)
16位 亀代順哉(3オーバー)


<アマの部成績>
優勝 加藤金次郎(5アンダー)
2位 堤野洋介、岡田凜空(1アンダー)
4位 矢田賢司、山路朝陽(イーブンパー)
6位 清本増人(1オーバー)
7位 福井誠ノ介(2オーバー)
8位 吉川夏優、須藤はんと(3オーバー)
10位 逢坂巨希、稲葉輝海(6オーバー)
12位 三瀬瑛大(7オーバー)
13位 市瀬空留、北本太一(8オーバー)
15位 中多一翔(9オーバー)
16位 後藤城一(10オーバー)

※敬称略


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