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ダイヤモンドカップトーナメント 2001
「僕は、僕のプレーをしたい」
「日本には、3年前にも(コーチの)デビッド・レッドベターが主催する国際試合で、来たことがあるんですが、今回は、日本食なども楽しめるようになったり、日本についての印象は、当時とは変わったと思いますね。
今週の会場、大洗ゴルフ倶楽部は、とても好きなコース。フェアウェーが狭くて難しいけど、自分がいつもプレーしているアメリカのホームコースみたいで、とてもチャレンジし甲斐のあるコースだと思う。
先週、全米オープンの1次予選を受けてそれをパスし、今週のこの試合が終わって帰国後の6月5日に、メンフィスで2次予選があるんです。
今週は、その2次予選のためにも、良いプレーの感触を持って帰りたいですし、いつもとは違うコースで、違う国の文化に触れながら、いろいろな経験を積んで帰りたい。
ここでのプレーを楽しめればいいと思う。
あとは…日本のツアー選手たちとの挑戦ですね。
日本のプレーヤーはたくさん知っていますよ。
マルヤマさんに、ジャンボオザキさん、トミー・ナカジマさん、シンゴさんにイザワさん、あと、アマチュアのミヤザト(宮里優作)君。彼とは、3年前、オレンジボウル(日本でいう高校総体)で一緒にプレーしたんで。そのとき、その大会に勝ったのが彼でした。
今週は…そうですね、日本の選手はみんな強いし、できれば、出ている選手全員とラウンドしてみたいけど…。しいていえば、やっぱり、ジャンボさんとか、トミーさんとか…僕も知っている選手の方と、ラウンドできたら嬉しいな。
将来は、もちろん、プロになりたいです。
友達が、『消防士になりたい』って言ってるような時代から、僕はプロゴルファーになるって夢を、持っていたらしいです。
バギーに乗せられているような小さいときから、クラブを振り回していたみたいですからね(笑)。
ゴルフ以外の趣味は、バスケットにジェットスキー。あとトレーニングも好きかな。
11歳から14歳までは、ヘビーウェイト級のチャンピオンのビンクロン・トーマスにボクシングも習ってたことがあってけっこう、いいセンいってたんですよ。あと、太極拳もやってた時期がある。太極拳では、2回くらい、板を手で割ったこともあります(笑)。
ボクシングの練習は、トレーニングがすごくきつくて、それで今のからだが作られたんじゃないでしょうか。
ゴルフは、最初は、お父さんに習っていたけど、8歳のときにデビッド・レッドベターに師事し、9歳でフロリダに引っ越して、それから、彼のアカデミーで習うようになりました。
実際のプロ転向は、いつになるかわかりませんけど、プロになったら、たとえば、『タイガーみたいになりたい』じゃなくて、僕は僕のプレーができる、そういう選手になりたい。
米ツアーにも、タイガーとか、エルスとか、ガルシア、プライスとか、好きな選手はいっぱいいるし、彼らから吸収できるものは計り知れないけれど、それでもやっぱり、人はそれぞれ違っていて、真似できるものではない。
自分は、自分のプレーをしたいと思っています。
今週は、3日間だけ高校にお休みをもらって来ました。今、ちょうど期末テストの真っ最中で、帰ったらすぐにテスト。今も一生懸命勉強しながら、練習しています。
先週の金曜日に日本に着いたのですが、着いたときは、10時には寝て、5時半には目が覚めていた。アメリカでは、母にたたき起こされてもおきないのにね(笑)。時差ぼけです。着いたときは、晩御飯を食べながら寝ちゃったりするくらい、眠かったけど、今はすっかり平気ですけど。
日本でも、僕のことが注目されているそうですが、それは非常にありがたいことです。
日本では、ゴルフがすごく人気だと聞いていますし、その人気スポーツで注目を浴びるのは嬉しいことです。
僕は、静かな中でたったひとりでプレーするより、ギャラリーのみなさんがたくさん見ていたほうが集中できるタイプ。だから、今週も、たくさんの人の前で良いプレーが出来れば、と思っています」