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ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 2023

18年ぶりの快挙。竹安と蟬川が同日アルバトロス&ホールインワン達成

大量アンダーの伸ばし合いで、18年ぶりの快挙が達成された。

プロ12試合目の蟬川泰果(せみかわ・たいが)が、後半11番のパー3で初ホールインワンすると、すぐそのあと、プロ9年目の竹安俊也(たけやす・しゅんや)が、今度は後半3番パー5で、2打目を直接入れるアルバトロスを達成。


ホールインワンとアルバトロスが同日に出たのは、東聡(ひがし・さとし)がホールインワンし、宮里優作(みやざと・ゆうさく)がアルバトロスを達成した2005年「日本ゴルフツアー選手権」の最終日以来。

偉業の2人に、開催コースの麻生飯塚ゴルフ倶楽部から、それぞれ10万円のご祝儀が贈られた。


残り195ヤードの2打目を6アイアンでカップインさせた竹安。



試合では初めてだが、プライベートとアジアンツアーのQTでそれぞれ1回ずつ経験があるそうだ。

「打ち上げのホールだったので、入った瞬間は見えなかったですけどギャラリーの沸き方が凄いなと思って。これは入ったんだ、と。でも以外と自分は冷静でした」。


ホールインワンより、さらに困難と言われる偉業で通算10アンダーの8位タイに上昇。
ツアー初優勝もにらめる位置だが「良い位置って僕は緊張しちゃう。なるべくプレーに集中して。いただいた賞金で美味しい者を食べて」と、週末も平常心を心がける。


蟬川も、学生時代の合宿時に経験していたが、試合でのホールインワンは初めて。




7番アイアンでの幸運に「これで流れに乗れるかな」というあては外れた。

次の8番では9番アイアンでフライヤーを計算して打った181ヤードの2打目が、これまた「試合で初」という、ロストボール扱い。
木に当たったようだという目撃談はあったが、確たる証拠はなく、戻って、打ち直して5オン2パット。


「ホールインワンのあとにダボが来るとは思っていない」と、そこからリズムを崩して最終ホールはボギー締め。

前の組で首位を走る金谷が通算17アンダーまで伸ばしていた。


「追いつきたい、ということを考え過ぎたと思う。途中からピンだけ見過ぎていた。今までは、守りながら攻められていたところが攻めて攻めて、になっていて・・・。手前でいいやと考えれてなかった。もう少し謙虚さが必要だった」と、ホールインワンを生かし切れずに後悔しきりだ。


4月の「関西オープン」のプロ初優勝で、アマプロ通算3勝目を飾ったが、そのあとトップ5を3試合続けながら、勝ちきれていない。

「勝ちたい気持ちがどんどん高まっているのが空回りになっていると感じています。伸ばし合いのコースで、大きなミスにならないように。ピンチのパットをしっかり入れたい」と肝に銘じて首位と8差の通算9アンダー、10位タイから土曜日のタイガチャージに挑む。

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