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カシオワールドオープン 2002

「トライオンには、負けたくない!」17歳の諸藤将次君が3アンダー、8位タイ

しっかりと、意識していた。
米ツアー最年少の18歳、タイ・トライオンの存在だ。
「彼もまだ、高校生だって聞いて、負けたくない、とは思っていた。だけどそれどころか、今日はスコアボードに僕の名前が乗るなんて! 自分でも、なんかスゲえなあって…(笑)」
トライオンをはるかにしのぐ、4バーディ1ボギーの69は、8位タイ。
福岡・沖学園高校2年生の17歳、諸藤将司君が、初出場のツアー競技で、挨拶がわりの好発進だ。

今年の九州アマ、九州ジュニアで優勝。
そのほかにもさまざまなタイトルを持つ期待の星が、プロの世界でも充分、通用することを、堂々アピールした。

「憧れの選手」というウッズの来日は、しっかりとその目に焼きつけてきた。
先週、宮崎に出向き、水曜日のプロアマ戦と、初日の第1ラウンドを観戦。
「前日と本戦では、目つきが全然違ってた。すごい集中力!」と感嘆し、スイングのヒントも、ちゃっかり盗んで、帰ってきた。
すぐに、バックスイングのあげ方などを真似してみると、
「スっとクラブが上がるようになり、インパクトも強くなって、とても調子が良くなったんですよ」。
世界NO.1から掴んだものを、そのままぶつけたこの日の好スコア。
最終18番では、応援団に大声援を受け、179センチの身体をすくめて、照れまくった諸藤君。
当初の目標は、「とりあえず予選通過」だったのだが、「こうなったら、上位に入って…。最終日はテレビにいっぱい映りたいな(笑)」
あどけない笑顔がこぼれ出た。

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