1年前に痛めた腰が悪化して、昨年は、93年から9年間守り続けてきたシード権を失った。ファイナルQTランク26位の資格で再挑戦の今年。開幕戦では生まれて初めて、現地に入って出場のチャンスを待つ、“ウェイティング制度”も経験。しかし結局その週欠場者が出ず、泣く泣く自宅に舞い戻った。

「いやあ、あれはほんっと、悔しかったですねえ・・・」。通算ツアー3勝の実績もある選手が、早速、そんな憂き目も味わって、「できるだけ早く優勝してシード復活したい」との思いをいっそう、強くしたのだった。

昨年かかったイップス症状をそのまま引きずって、今年は開幕からずっとパッティングが不調だったが、「最近になってようやく思い切って打てるようになってきた」と、6月のJCBクラシック仙台では7位タイ、そして先々週のウッドワンオープン広島では4位タイと今年2度目のトップ10入りには「自信がよみがえってきた」と、復活にむけ明るい兆し。今週のサトウ食品NST新潟オープンは、98年にツアー２勝目をあげた思い出の大会。その最終日には63をマークして勝った。「もう、それもずいぶん昔のことのような気がしますけれどもねえ・・・（苦笑）。今年は、どんな小さなチャンスもものにして絶対にシード権を取り返すつもり。今週もあのときのように、良いゴルフができるように頑張ります」と話している。