この日は、グランディ那須白河ゴルフクラブで、定期的に行われている練習の日で、スナッグゴルフを練習する小学生と、そこからゴルフにステップアップしている中学生の、合計34名が寄贈式に参加。更にその保護者の方や、地域でサポート頂いている方々など約100名が来場。寄贈式に青木が登場するや、その偉大な功績を積み重ねたレジェンドの来村を讃え、スタンディングでの大きな拍手の歓迎を受けた。
寄贈式後の講話では、1983年ハワイアンオープンでの逆転イーグルの優勝シーンや、1980年全米オープンでのシャック・ニクラウスとの優勝争いなどを振り返りながら、当時、海外の試合に挑戦していくきっかけや、そこで掴んだ「できるんじゃないかな、勝てるんじゃないかな」という手応えなど、上を上を目指して果敢に挑戦する当時の自分自身を懐かしみながら話し伝え、講話の締めくくりには「10人いたら10人と競争して一生懸命やりなさい」と、あくまで勝負にこだわり上達するその強い心の持ち方も伝えた。
続いてフィールドに場所を移し子どもたちの練習の様子を視察。
練習では、スナッグゴルフの小学生は地域の指導者が、ゴルフの中学生はJLPGA栗西鈴香プロが、それぞれ指導という役割分担で行われており、青木は中学生とアプローチグリーンエリアへ。
中学生がキャディバッグ を持ち寄り、いつものように準備を始めると、「みんなボール2個とウェッジを持ってきなさい!」と青木が号令。そこから一時間、みっちりとレジェンドが熱血指導。インパクト前にボールの行方を見てしまうヘッドアップ、打ったあとにグリップや手首の力を抜いてしまう緩み、そして「うん」とゆるく返事をする子には「返事はハイだぞ」と、ゴルフも挨拶も、世界で戦ってきた最上級の厳しさと真剣さが伝わる内容でレクチャーするという、青木功と子どもたちのスペシャルな交流が行われた。
福島県西郷村では、ダンロップ・スリクソン福島オープンの開催をきっかけに、地域と連携したゴルフの普及振興活動が展開されており、その活動をNPO法人西の郷スポーツクラ ブが支え、活動10年で村の児童数から比較すると驚くほどの子どもたちがゴルフに取り組んでおり、スナッグゴルフからゴルフに移行した中学生の中には中学選手権の全国大会に出場する選手も誕生。
ダンロップ・スリクソン福島オープンは、昨年よりダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしまにカテゴリー変えて継続開催され、大会を主催する住友ゴム工業株式会社も西の郷スポーツクラブや子どもたちに対して、用具支援や練習環境の提供などで支えている。
全国的にも例を見ない、地域スポーツクラブが小学生、中学生、そして高校生のゴルフの練習を支える仕組みを、これからもゴルフ場、地域サポーター、そして団体や企業が支え見守って応援していく。
そしていよいよ来週、『JGTOキッズゴルフ応援プロジェクトsupported by リシャールミルジャパン基金』スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会in西郷村は、7月16日(日)に、ここ西郷村のグランディ那須白河ゴルフクラブで、第20回の記念大会として開催される。