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宮里と安浦がW優勝「MAIN STAGE JOYX OPEN(メインステージ・ジョイックスオープン)」

7月9日のツアー外競技「MAIN STAGE JOYX OPEN(メインステージ・ジョイックスオープン)」は荒天のため9ホールに短縮され、それぞれアウト・イン終了時点の成績で勝者を決定。 最終結果


アウトは5バーディボギーなしの5アンダーで、9ホールをまとめたプロ21年目のベテラン、宮里優作(みやざと・ゆうさく)が優勝。
インは6バーディ1ボギーの5アンダーで回った安浦一輝(やすうら・かずき)が優勝を飾った。


左から宮里と安浦。9年ぶりのW優勝です©JOYX


安浦は、奈良県出身の28歳。まだレギュラーツアーの出場権を持たないが、「この勢いでQTを通過して、レギュラーツアーに出場を果たして初優勝へと登っていけたら」と、展望を話した。

また、アマの部も同様に、2選手にベストアマが贈られ、アウトは2アンダーを記録していた播戸篤志さんが獲得。

インは、ツアー通算16勝&賞金王2度の伊澤利光の長男・丈一郎さんが1アンダーで回り、ベストアマに。
今回の親子出場で“お父さん”はアウトコースからスタートしたため、比較はしずらいものの、丈一郎さんと同じ1アンダーで終了。
偉大な父と同舞台でスコアを並べたのは初めてだそうで、来年のプロ転向に向けて「自信になります」と、丈一郎さん
父越えの片鱗を見せて喜んでいた。


9ホールの競技短縮は、2014年大会以来、2度目。
ハーフ決着は残念だったが、アウト・プロの部で優勝を飾った宮里は、後半折り返しの10番からさらに連続バーディを奪うなど、中断決定の13番時点でもトップスコアとなる7アンダーまで伸ばしており、11戦出て予選敗退7回と、苦しかった今季前半期を払拭できそうだ。

契機は、今大会前日の8日に行われたプロアマ戦。
宮里もまた伊澤から「最近、ベテランの元気がない」と、カツを入れられていたそうだ。
「昨日、伊澤さんに“最初から勝つつもりでゴルフしてみたらどうか”と言われて。今日はピンばっかり狙って、ひとつでも多くバーディ獲ろうと攻めのゴルフをしました」と、さっそく実践。
「攻めすぎて、8、9番など危うくボギーになりそうなところもあった」と笑うが、ピンチもがっちりパーセーブ。
「後半戦も、こういう感じで行きたいと思います」。
ベテランにとっても、大きなきっかけをつかむ嬉しい勝利となった。

なお、昨年覇者の安森一貴(やすもり・かずき)は、後半の14番まで終えて3オーバーの暫定86位タイ時点でプレーが終わってしまった。


左からアウト・プロの部優勝の宮里とアマの部優勝の播戸篤志さん。右からイン・アマの部優勝の伊澤丈一郎さんと、プロの部優勝の安浦


「MAIN STAGE JOYX OPEN(メインステージ・ジョイックスオープン)」
前立腺ガンの早期発見・適切治療の啓蒙と、地元への社会貢献を目指して2009年に発足。
プロゴルフのマネジメント会社「JOYX」が主催、兵庫県芦屋市に本社を持つ不動産会社「株式会社メインステージ」を冠&特別協賛に、兵庫県佐用郡佐用町のJOYXゴルフ倶楽部上月コース(兵庫県佐用郡佐用町)で行われている。
ツアー外競技だが、大会趣旨に賛同する一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)も、地元佐用町、佐用町観光協会、関西ゴルフ練習場連盟と共に、後援をつとめる。

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