大会主催のANAさんの大会PR動画の一環で挑戦した“一斉パットチャレンジ”は、歴代覇者の石川遼と浅地洋佑(あさぢ・ようすけ)を先頭に大学後輩の蟬川泰果(せみかわ・たいが)、金谷拓実(かなや・たくみ)と、カップに向かって、縦にずらっと並んで最後列を受け持ったのが、片岡尚之(かたおか・なおゆき)だ。
「・・・なんか、勝手に僕が最後にされた」と、口をとんがらがせたが、もちろんその根拠はデビュー初年度に平均パット1位を獲得した実力と、北海道が誇る地元期待の選手の一人であるから。
責任重大。
「僕の距離は5メートルくらい。最後はカップが一杯になって、強いと弾かれてボールが出ちゃう。ジャストタッチで打たないといけなかった」と、誰より慎重に狙いを定めて練習1回。
失敗した本番1回目も、片岡はしっかりカップにボールを収めていざ、テイク2でみごとミッション成功・・・・・・!!
全員ハイタッチも、片岡が一番嬉しそう。
本戦にむけても、おのずと気持ちが高まった。
地元の上江別小学時代に、初めてゴルフトーナメントを観戦したのが本大会だった。
輪厚もジュニアの試合でラウンドし、「ティは前でしたが70を出したのもここでした」という思い出深いコース。
札幌光星高校2年時には、同年の北海道アマと日本ジュニアを制して、本大会で初めてプロの試合に挑戦。
19位で予選を通過し、道勢初のベストアマを獲得しており、誰より大会への思い入れも強い。
今季、道内でのトーナメントは7月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」と、8月の「日本プロ」に続く3つめ。
この夏の異常気象で、幼少期はクーラーなしでも快適に過ごせた道内も、かつてないほど酷暑が続いたが、「今週はやっと快適に過ごせますね」と、9月に入ればコンディションもばっちり。
「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」では、優勝に3打足りない2位タイ。
ご家族や大勢の知人の前で、2021年「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」以来の通算2勝目を見せ損ねた。
「今週は小、中学時代の同級生も来てくれる。今週こそいい位置にいられたら、みんなの前で勝ちきりたい」。
予行演習は済ませた。
今度は本番で、歓喜のパットを決めきるだけだ。
⛳片岡が、石川らと挑戦した一斉パットチャレンジの動画は、ANA公式X(旧Twitter)やInstagram、Facebookで14日の朝10時以降に順次、公開される予定です。
また、きょう14日からインターネット生中継もあわせてお楽しみください。