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ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント 2023

ユータ大渋滞。木下裕太「ユウタと言えば池田」 先輩を立てつつ「連勝できるのは僕だけ」 2週連続Vにはやる気

初日からユータ大渋滞だ。


初日から池田ユータ、木下ユータ、植竹ユータが同組。大渋滞


予選ラウンドで希有な組み合わせが実現した。


インの10時にスタートする第34組に組まれた池田勇太(いけだ・ゆうた)木下裕太(きのした・ゆうた)植竹勇太(うえたけ・ゆうた)の“ユータ同組対決”の中でもいま、いちばん“旬なベテラン”が、木下だ。



先週の「バンテリン東海クラシック」で5年ぶりの通算2勝目を飾ったばかり。

最終日最終組で、金谷と星野と競り合い、土壇場で決着した。


37歳。年齢もキャリアも木下がうんと上だが、ここ3季は毎年、シード権の確保すら苦慮していた選手である。

「僕は知名度がないので。2人への応援ばかりなのかな」と思っていたのがどうして。

「すごく応援してくれて、会見後もジュニアの子たちがたくさん残っていてくれた」と、サインの大行列にびっくりだ。


「古い人間なので、そういうのは苦手。携帯電話も8年、変えてない。“見る専”なんで」と、インスタグラムも3ヶ月以上放置するなど形ばかりになっていた。

「でも、あれだけ応援してもらって。さすがにお礼を」と、久々に更新したら、途端に数え切れないくらいのDMが届いてまたびっくり。

「これからちょっと頑張ってみようかな・・・」と、インスタグラマーとしても開眼?

「飽き性なんで・・・。また休みそう」と、不安げに笑う。


今週の会場でも、約1年ぶりに前夜際に呼ばれたり、プロアマ戦の出場選手に抜擢されたりとたちまち引っ張りだこ。

ゲストから「ナイスショット!」「さすが!」とやんやの掛け声を浴びて「プロみたいでしょ?」と笑わせる余裕も。


初日の“ユータ同組対決”にも目を剥き、「2人とかはあるけど3人一緒というのはまずない。面白い設定ですね」と、戸惑いつつ希有な組み合わせを歓迎する。


特にツアー通算21勝を誇る池田は、ジュニア時代に同じ千葉市内のゴルフ練習場で習った1学年上の先輩だ。

当時は、同じスクールで同名は紛らわしいと、年上の池田を「でかユータ」と呼び、年下の木下を「ちびユータ」と呼んで判別するなど、幼いころから常に追う存在だった。


「勇太さんは、自分が調子悪そうな中笑顔でおめでとう、と言ってくれて・・・」と恐縮し、「ユウタと言ったら池田でしょう。明日、コースで“ユウタ”と応援されても僕は向きませんw」と、徹底して先輩を立てるが、心の奥では燃えるものも。


2018年の「マイナビABCチャンピオンシップ」での初V時は、「一人、部屋に帰ってからのほうが止まらなくなって、ボロ泣きしました。次の日も泣いていました」と、余韻が止まらなかった。


「QTで出ていたときには出られない大きな試合にも出られるようになって。あのときは楽しみすぎた。気持ちのコントロールができなくなった」と、翌週の試合も予選落ちをした。

「初優勝の時はずーっと引っ張った」と、シーズン終了後もまだ舞い上がったが2勝目ともなると、さすがに免疫がついている。


今週、次の会場に入れば「もう、先週のことかどうかも分からない。けっこう、昔のことみたいに感じた。すぐ切り替えられた」。
浮かれた気分は消えても「いい感触で回れそうという手応えが、昨日今日で掴めた」と、手に残る好調はそのまま。
「今週、連勝できるのは僕だけ。狙っていきたいと思います」。
ちびユータが2週連続Vでアピールする。

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