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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2023

ほやほやのユータに続け。杉浦と同学年、宇喜多飛翔が首位タイ発進

昨年末に転向した学生プロが、韓国のヤン・ジホと並んで、今季3度目の首位発進を決めた。

宇喜多飛翔(うきた・つばさ)が初日に9バーディ、ボギーなしの「63」をマーク。



2メートルを沈めたスタートの1番から、あれよあれよのバーディラッシュを演じた。

そこから3連続を記録した9番では10メートルが入った。


後半14番では7メートルを沈め、そこから連続バーディを奪うと、17番ではまた10メートルが決まった。

最後のパー5の18番でイーグルを奪えば、コース新記録だった。


「バンカー近くの2打目は足場が悪く、果敢に狙いましたが、左の奥に行ってしまって3オン2パット」。
更新には至らなかったが、「今日はティショットもセカンドショットも、パターもほぼミスなし。危なげなくスタートできた」と、ニヤリとした。


現状の自身最終戦で、頑張りたい理由がある。

先週の「ダンロップフェニックス」は、宇喜多も出たかったが、現場待機の3番目。
ダメ元で、練習しながら出番を待ったが、やはり巡ってこなかった。


偉業が飛び込んだのは、いったん帰宅し、岡山の実家で過ごしていた日曜だ。

大会は史上初、ツアーは史上7人目のアマVを達成した杉浦悠太と、大学は違うが同学年。

「アマチュア時代は一緒に韓国の試合とかにも行った。負けてられない」と火がついた。

「刺激になった。きょうもちょっと意識をした」と、プレー後も杉浦のスコアを気にした。


宇喜多は、昨年の3年時に、先輩の平田憲聖(ひらた・けんせい)に続く形で大阪学院大に在学したままプロ転向しており、杉浦よりキャリアは上。

「アマ優勝は凄い」と、称えつつ「本当に大事なのはプロになってから」と、ここから真の勝負をかけていく。


ルーキー年の今季ここまで12試合に出て、トップ10を2回記録し、賞金ランク61位で初シードの圏内にはいるが、いずれも初日首位発進した「関西オープン」は3位に終わり、「ゴルフパートナー PRO-AM」は最後29位タイ。

チャンスを、掴み切れていない。
「今週は、残り3日も上位を続けてあわよくばJTも」。
戦国武将にルーツを持つ若武者が、土壇場から出場わずか30枠の次週シーズン最終戦に潜り込む。


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