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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2023

前週まで30位⇒29位ですれすれの飛び込み参戦。鈴木晃祐も中島、蟬川、平田の快挙に続け

今年は30人中、初出場者が11人。うち、若い2人は前週からの飛び込み参戦だ。
先週の「カシオワールドオープン」での32位タイで、前週の賞金ランク43位⇒22位で30枠に飛び込む大・大逆転を見せたプロ3年目の米澤蓮(よねざわ・れん)のメンタルも凄いが、賞金ランキング30位から、同大会32位で枠最後の29位に食い込んだ新人の鈴木晃祐(すずき・こうすけ)もなかなかドラマチック。


「まさか、こんな凄い舞台に立てると思っていなかったので。本当に嬉しい限です」。
何より、感慨深いのは、ジュニア時代から戦ってきた同学年3人に遅れず、この選ばれた30枠に入れたこと。

すでに賞金王を決めた中島啓太(なかじま・けいた)は、小学4年から知る。
ジュニアの国際大会で共に日本代表をつとめたのは高2の時だ。
「そのころからケイタは別世界にいて、同じチームなんですけど、僕らが学ぶ感じで、チームを引っ張る存在でした」と、思い出す。
「昔から上手かったし、賞金王も彼なら当然、とは思いますけど、プロになってすぐはさすがに速すぎるな・・・」と、苦笑交じりに絶句し、「僕もさらに頑張ろう、という気持ちです」と、追いかけたい気持ちでいっぱい。

昨年、史上初のアマ2勝でプロ入り、今年は「関西オープン」でプロ初Vを飾るなど、賞金3位で本大会に入った蟬川泰果(せみかわ・たいが)は、東北福祉大の同期。

4年時には主将をつとめた蟬川を、鈴木が副将で支えた。
「彼の飛距離には、かなわないけど自分が勝てるところはパッティング」。

また、今季初Vから一気に2勝の平田憲聖(ひらた・けんせい、大阪学院大出身)は「アイアンショットが上手い」と、それぞれの持ち味を認め合い、「お互いそこを伸ばしながら勝負しよう」と高め合い、シーズン最終戦で勢揃い。
鈴木は未勝利だが「みんなと一緒にこの舞台に来られたのは自信になります」と、噛みしめる。

会場の東京よみうりは、確か中2の時に出場した報知新聞社主催のジュニア大会で、一度ラウンドしているが「うろ覚えです。ただ、あのときよりも、さらに難しく感じる。18番(パー3)とか、速いし、傾斜も凄いし、油断したらすぐボギーになっちゃう」。
初ラウンドのつもりで、攻略に励む。

練習日の火曜日には、蟬川と仲良く席を並べて、JGTO企画のクリスマスツリー作りに挑戦。


    【お楽しみに】



      「けっこう2人で時間をかけて作りました」と、次週にも動画チャンネル「JGTO TV」での完成披露が楽しみだ。

      「クリスマスにはあまり良い思い出がない」と笑うが、本大会が終わればちょっとゆっくりできそうだ。
      引き続き、トレーニングと練習三昧にするつもりの今オフ。
      ささやかな楽しみは「ゲームのマリオカートとか、カラオケも好き」と、普段は癒やし系がマイクを握れば意外にも、女性歌手「Ado」の局を熱唱。
      ぜひ一度、聞かせて欲しい。

      「大きな舞台に来られたんですけど、JTだから特別、ではなくて、自分がやるべきことは普段と変わらず。上を目指してやっていければ自ずと上に行ける」と、自分を信じる。
      「結果、優勝できれば最高かな・・・」。
      シーズン最終戦での初優勝で、同級生3人と肩を並べる夢をちらりと思い描いた。

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