8アンダーの「64」で急上昇した前日に比べて、3日目はティショットが曲がった。
そのためいく度もピンチに見舞われたが、12番で4メートルをしのぎ、ティショットがラフに埋もれた14番では制限いっぱいでボールが見つかり、「アイアンを引っ掛けた」と、左にミスした17番パー3は、チップインで一転バーディに。
「悪かった面もありますが、意外と耐えた部分もあるのでプラマイゼロ。調子が悪い中でも60台で回れた。悪いなりに自分のゴルフができたので。プラスに捉えたい」と、3日目のゴルフを評価。
自身初の最終日最終組で戦うことになったのは、この日「62」で急浮上した同学年の平田憲聖(ひらた・けんせい)。
「そこも気になるところです」と、苦笑する。
初Vをにらむ鈴木に対して、平田は先週の「フジサンケイクラシック」に続く通算5勝目がかかる。
「彼は異次元」と評する凄みを目の前で見たのは昨年5月に、平田がツアー初優勝をホストVで飾った「ミズノオープン」だった。
当時は、共に最終組のひとつ前でプレー。
「運も味方してつかみ取った。全部が実力だと思ったし、自分との差を感じた」と痛感した日のことを思い出し、「明日は憲聖(けんせい)を追い越さないといけない。前を向いて頑張りたい」と、自分に言い聞かせた。