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マンシングウェアオープンKSBカップ 2003
ポリシーは『何があっても我慢すること』今年の宮瀬博文は一味違う?!
反省した今年のオフは、「1年を通してケガのない体作りを目指す」と同時に、メンタル面の強化にも積極的に取り組んできた。
そして迎えた開幕戦。第1戦から心に決めていたことは、「何があっても我慢すること」。ミスにも気持ちを切らさず、すぐに気持ちを入れ替える。
怒りを抑えて次の1打に集中することで、切れのよいプレーに、しぶとさが加わった。
4月のつるやオープンから、ひと月も経たないうちに、早くも今季2勝目をあげることができたのは、そのたまものだ。
これで、全英オープン日本予選ランクでもトップに踊り出た。同予選の対象6試合のうち、もっとも賞金額が高い今大会を制したことで、97年、2000年につづく3度目のメジャー挑戦権は、ほぼ当確だ。
前回挑んだ2000年大会は、予選落ちの屈辱をこらえ、そのまま会場に残って最終日までゲームを観戦した。
世界最古のメジャー戦の雰囲気をおおいに堪能し、タイガーの優勝シーンに鳥肌をたて、「必ず、またここに戻ってきたい」との思いを強くしたものだった。
4大メジャーのうち、ゴルフが自然との戦いであることをもっとも思い知らされるのが、この全英オープン。忍耐力がもっとも問われるメジャー戦は、今の自分を試す絶好の機会でもある。「今度こそ、予選通過して帰ってくる」と決意を新たにした宮瀬。早くも心は、今年の会場『ロイヤルセント・ジョージーズ』に向いている。
写真=今年から、宮瀬のバッグを専属で担ぐキャディの清家充広さん(=右)は、プロゴルファーの兄・清家 一生の9歳下の弟で、自身も一時はツアープレーヤーを目指していただけに、宮瀬の良きパートナーだ。その清家さんも、宮瀬の精神面での成長ぶりには目を見張る。「以前はミスから崩れることが多かったのですが、今年に入ってからゴルフに対する集中力には凄まじいものがある。いつもそばで見ているだけに、余計に凄さを感じます」と絶賛していた。