「ガオ~~~~~!!!」
最古参のホストプロで、選手会長の谷原秀人の音頭を合図に、めいめい恐竜ポーズで懸ける思いを表現した。
欧州ツアーのホスト選手も加えた集合写真でしっかりと、半田晴久ISPS会長の隣席を確保した鍋谷太一はプロ13年目。
契約選手としては、4年を経た今季は、初の選手会・理事に就任し、広報担当を兼任する身として大会をPR。
「会場に恐竜が歩いている大会なんて初めて。間違いなく他にはない大会です!」と、今はまだ博士(?)が点検中という恐竜をなでなで。
「他にも土日にコンサートとか、お化け屋敷などさまざまなアトラクションもありますので、いつもと違った雰囲気も味わいながら、試合を楽しんでいただけると思います」と、ギャラリー誘致を呼びかけた。
今年から会場を移した太平洋クラブ御殿場コースは、11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」としてもおなじみのゴルフ場で、今年はなんと、10月にアジアアマの開催も控える。
年に3度もビッグイベントを抱えて、コースの方々の気苦労はいかばかりかと思うが、ようやく芝が芽吹くいま時期でもすでにコンディションは完璧。
「ラフもフェアウェイもグリーンもほんと、めちゃくちゃきれいで、11月の開催時とほとんど変わりがないので。僕ら日本人選手には有利に働くんじゃないかな」と、地の利を挙げる。
欧州・DPワールドツアーが担当するピン位置は、今年も要警戒だが、史上初共催の昨年大会後、他のトーナメントでも端から3ヤードなど、これまでにはなかったような“欧州仕様”のピンポジションが採用されるようになったことで、日本勢にも免疫がつき始めているのは確か。
「今回の経験が、また次の試合に生かされると思うし僕らにも新たな経験や、技術の向上への良いきっかけになる」と力説したものの、コースは違うが昨年4月の今大会も、ここで行われた11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」も予選落ちだった。
「大会を楽しめるかどうかは自分の腕次第!」と、苦笑をしたが、「大会を少しでも盛り上げられるように。僕も少しでも自分のベストパフォーマンスをして良い結果が出せたらいいな」と、抱負を述べた。
恩人も、待ちに待ったツアー初優勝は昨年11月。
「カシオワールドオープン」で悲願達成した夜、「ナベや~ん」と、電話口でいつもみたいに親しげに呼びかけ「やったなあ」と、祝福してくれた半田会長は昨夏、鍋谷が2大会連続3位を記録した頃からすでに初Vを予感されていたそうで、「期待どおりになって本当に良かった」と、喜んでくださった。
「嬉しかったな・・・」。
今週は恩人の目の前で、日頃の感謝を伝える大チャンスだ。