予選のカットラインは欧州ツアーの規程を採用し、通算3アンダー・50位タイまでの69人が決勝ラウンドに進出した。
JGTOの佐藤大平をはじめ、ベアストー(英)、パウル(独)、ソーデルベリ(スウェーデン)らトップとのスコア差は、わずかに7打差。
通算6アンダーの12位タイで決勝進出していた中島啓太が「トップのスコアとカットラインの差がこんなに無いのは、正直びっくりしました」と、驚く大混戦だ。
早朝からハイレベルのカットラインと格闘してきたのは今季初シードの前田光史朗(まえだ・こうしろう)。
前日残した第2ラウンドの残り3ホールは、カットライン上の通算3アンダーから薄氷のプレー。
「朝はグリーンのタッチがあってなかった」と、下り10メートルのバーディトライから競技再開した7番も、8番も、いずれもロングパットでカップをオーバー。
7番、8番共に2メートルの返しは入れたが、その反動で今度、最後9番ではショートして1メートルを残した。
外せば予選落ちの勝負パット・・・・・・。
辛くも沈めて思わず安堵の笑みをこぼした。
ケガで欠場したイングランドのエディー・ペパレルの代わりに滑り込み出場したのはスタートが2時間50分遅れた大会初日のティオフ直前。
「いつでも出れるように準備はしていた。出場できた嬉しさと、やるからには予選通過、あわよくば上位に行けたらという気持ちでスタートしました」と、初日「69」の貯金を順延後もがっちり守った。
日大の先輩で、上位争いしている吉田泰基(よしだ・たいき)との同組ラウンドにも「引っ張っていただきました」と感謝。
「予選は通れたので。あとは攻めるだけ」と大混戦のスコアボードを見上げて、「1打で順位がすごい変わる展開。1打でも上へ」と、すぐ第3ラウンドに向かった。