3メートルのチャンスを決めた4番を契機に、4連続バーディで駆け上がると、15番では8メートルのトライも沈めて上りの17、18番で連続バーディ。
6月の韓国開催「ハナ銀行インビテーショナル」に続く今季2度目のトップ10と、昨年9月に北海道で行われた「ANAオープン」に並ぶ自己ベストの2位を記録し「きょうは100点に近いゴルフができた」と、喜んだ。
本大会は、2年連続2度目だが、予選敗退を喫した昨年とは「違うコースで回っているみたい」と、感じられるのは、岡本キャディとの初タッグに加えて今オフ、初めて着手したというトレーニングの成果による。
一昨年賞金王の比嘉一貴(ひが・かずき)を支えた岡本キャディのマネジメントはさすが的確で、「今年はそんなに難しく感じなかった」と、苦手意識を完全払拭。
日大時代から「嫌いでした」という筋トレをまじめに始めたのも、岡本キャディの「もっと飛距離を」との一声からだ。
オフは筋肉痛でカチコチになったが、開幕後に周囲から「飛んでるね」と言われることが増え、本人も「15ヤードは伸びている」と、実感している。
今週も、選択クラブが2番手は数字が上がっているといい、シード初年度の今季、着実にレベルアップの階段を踏む。
大学は違うが、優勝した平田(=大阪学院大)や、平田と最終日最終組で回った蟬川(=東北福祉大)は、学生時から競った同学年。
また、2打差2位で最終日を出た細野勇策(ほその・ゆうさく)とは今週、4日間とも一緒に食事をした仲といい、「自分もみんなと最終組に入りたかった」と、悔しい気持ちを最終日のプレーにぶつけ、「1打でも追いつく」と、猛チャージにつなげた。
「今回は、最終組には入れませんでしたがそこを経験していかないことには、初優勝にも近づけない。次は加わっていけるように、頑張っていきたいです」と、平田の通算3勝目を糧にしていた。