「今日は6アンダー出せば絶対勝てると思っていたんですが」。
ショットでチャンスは作れていたが、「パットでショートするホールが多かった」と、決めきれない。
9番で長いのが、ジャストタッチでコロンと入った。
この日最初のバーディから、「完全にスイッチは入れたつもりだった」と話すが、ターンしてすぐ10番でまた絶好のチャンスをショート。
イライラする展開だったが、顔色は変えなかった。
「淡々とプレーしようと心がけて、波は立てずに。やりきれたのはよかったと思うがやっぱり優勝を狙っていたので悔しいです」。
海外志向が強い木下にとって、日本開催の欧州ツアーは願ってもない大チャンス。
2打差の3位に浮上した前日3日目に、「本当にこういう機会を与えてくださっている半田会長にまず感謝したい」と礼を述べ「日本開催ということで日本人選手にははもちろん有利だと思いますし、こういう試合を続けていただきたい。与えられたチャンスを掴みたい」と、熱い思いを語っていたが、今回は桂川に譲る形となった。
御殿場で行われている「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2020年に逆転負けしたリベンジがしたかったがまた負けた。
「このコースでまた悔しい思いをしたので、11月にまたここで頑張っていきたいなと思います」と、次の勝利の糧にする。