練習仲間の堀川と、並んで出たこの日は「ティショットが良くなくて。グリーンに乗せるのが大変でした」と、3番のパー3で右の傾斜のラフに外してボギーが先行した。
その後も「なかなかバーディパットが打てない」と、時間はじりじりと過ぎたが8番、9番ではいずれも3メートル前後をしのぐなど、我慢はできた。
やっとピンそばについた11番のOKバーディから、ふいに再上昇の波が来た。
続く12番では右の上のカラーでパターを握った20ヤード超の“バーディトライ”が大きなフックラインを描いてカップに沈んだ。
一瞬、ぽかんとなった。
ガッツポーズも戸惑いながら握った。
大きく両手を広げたリアクションも、とってつけたみたいになった。
嬉しいのと、照れくさいので苦笑が止まず、脱いだ帽子で顔を隠した。