ラフから残り103ヤードの2打目を30センチにつけた1番から4連続を奪うなど6バーディと、ボギーはラフからフライヤーした最後18番のひとつだけ。
「久しぶりにこんないいプレーができました」と、笑顔がこぼれた。
一昨年の「日本オープン」で、史上初のアマ2勝を達成し、昨年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でアマプロ通算4勝目を飾って賞金ランキングは2位につけた。
「賞金王」を掲げて迎えた今季は、スポット参戦した米「CJカップ」で9位タイにつけたが、日本ツアーは「東建ホームメイトカップ」で「自分でも想像していなかった」という予選敗退から幕開けし、その後3戦とも上位に絡めていなかった。
全英オープンの出場権を狙った先々週の「ミズノオープン」も切符獲りにはほど遠い50位タイ。
「手ごたえはあるのに結果にうまく結びついていない。練習ではよい球が打てるけど、本番になるとスイングが変わってしまう」と、ジレンマがピークに達した。
「上を見すぎて足元を見れていない。しんどくなった」と試合がなかった前週をあえて完全休業。
「今は練習より考える時期。マネジメントやプレッシャーがかかった場面でのメンタルを考えるほうを優先した」と、クラブを握ったのも1回だけだった。
「こんなに練習しなかったのは初めて」。
今週の練習ラウンドでは「シャンクするかも」との不安をよそに、9ホールを5アンダーで回れた。
「身体が覚えちゃってる。あまり鈍っていなかった」と、これまでの蓄積を駆使して難しい宍戸を攻略。
偉業に向け、首位と1差の2位タイでターンした。
23歳150日目の今大会で3つ目の日本タイトルなら、1974年にジャンボの異名を取った尾崎将司が持つ27歳248日を一気に塗り替え、史上最年少記録が達成される。
「もちろん、そこ(3冠)は自分でも考えています。欲しいですね、このタイトルは…」と当然、欲は出るが「まずは良いゴルフを4日間続けたい」というにとどめた。