2アンダーの42位タイから出て、10アンダーの「62」は、自身のベストスコアを2打更新。
前半の3番からめくるめく6連続バーディは、ちょうど真ん中の5番こそ15メートルと長いのを入れたが他はみんな3メートル圏内だった。
自負するショットメーカーぶりを発揮し、折り返して後半9ホールも5バーディのボギーなしと勢いは止まらず、18番もしっかりとバーディ締め。
首位の石川と2打差に迫って「自分的にはちょっとうまく行き過ぎた感じです」と、おずおずしていた。
にぎやかなプレーとは裏腹に、「気持ちはあまり上下しないように意識している」というとおりに、上がってから初めて入ったABEMAの中継ブースも、その後の囲み取材も、慣れないせいもあってかちょっぴり控えめ。
「ショットの調子があまりよくなかったけど、彼からショットのアドバイスをもらってだんだんよくなりました」と言葉は少なかったが、同級生キャディでプロの尾崎敬也にはしっかりと感謝を伝えた。
大阪府の枚方市出身で兄2人の影響で、ゴルフを始めた。
この日は「68」で8位タイまで上がってきた宇喜多飛翔(うきた・つばさ)は大阪学院大学の同期だが「宇喜多は上手いので…」と、特に意識もせず、ツアー2勝で1学年上の平田憲聖(ひらた・けんせい)についても「あの人なら優勝できると思っていました」と、ポツリと言うばかり。
しばしの沈黙を「あこがれの存在です」と、慌てて埋めたが、淡々とした感じが、かえってこの先の飛躍を期待させる。
昨年のQT68位は、今のままではABEMAツアーが主戦場となるが、今週活躍できればレギュラー昇格の大チャンスだ。
「今週はトップ10に入って、次の試合に出られるように…」。
プロ2戦目だが、アマチュア時代は8試合に出て、2試合で予選通過。
大学2年時の21年には「バンテリン東海クラシック」でベストアマも獲得している(40位)。
身長180センチの大器が、選手会の主催試合で今後を占う。