2打差を追ってスタートしてすぐ1番で、第1打を右のラフに入れてボギーが先行。
右のはるか崖下の、3番ホールのラフまで飛ばした次の2番は、木越えの2打目を花道まで戻して一転、バーディにはできたが、「メジャーの、これだけタイトなゴルフ場で、プレッシャーがかかったときにまっすぐ打てていない」。
後半10番のバーディで杉浦に1差に詰めたが、逆転するには決め手に欠いた。
結局、一度も追いつくことはできないまま、右ラフから左ラフと渡り歩いた16番で、約2メートルを外してボギー。
2打差を許して入った最後18番も、杉浦がバンカーあごに入れたことで「まだワンチャンある」とは確かだったが、9アイアンで狙った2打目は、ピンから遠くなり、長いバーディトライは逃した。
1差の惜敗で、昨年大会に続く2位に終わった。
「プレッシャーのかかった場面でリキんじゃう部分にきょう気づいた」と、蟬川。
「あのセカンドショット(18番)も悔しいし、バーディパットも悔しいし、16番も悔しいし、いろんなホールが悔しいですけど、その中でもメジャーのタフなセッティングの中で、去年同様の2位タイで終われたのは成長してきているというか、よかったなと思います」と、踏ん切りをつけた。
「もうちょっと自分の思うようになっていけば去年以上の姿を見せられるんじゃないかなと思うので、ここから頑張っていきたいです」と、前を向いた。