横浜商科大付属高校を卒業してすぐ18歳で、家から15分のここ、横浜カントリークラブに研修生で入って早35年。
「きょうはもう応援が良かった」と30人余の応援団を引き連れ、「メンバーさんなり家族なりの後押しがあって、ショットにつられてパットも入った。大満足です」と、感謝した。
ホームコースで「恥をかかないように」と抑止が効いたのは、息子の存在もある。
高校3年のテニス部引退から、ゴルフに転向した慶応大1年の勇羽(ゆう)さんの初キャディに合わせて、好スコアを献上。
「ちょっとメンツが立ちましたね」と、嬉しそうな父親の顔。
同伴にも恵まれた。
アマチュアの中部隆さんと藤田寛之は同い年で、野仲はそのひとつ下。
「平均年齢いちばん高いね」と談笑しながら、和気あいあいと回ってこられた。
午後からコースに出るころには、午前組のトップが8アンダーまで伸ばしていたが、「出ますね、今の若い子だったら」と、特に驚くでもなく普段どおりのマネジメントで若手に2打差で詰め寄った。
1992年にプロ転向し、2001年に初シードを獲り、2010年の「関西オープン」で1勝をあげたが、2014年に3度目のシード陥落を喫して以降は、レギュラー復活はできていない。
現在はシニアツアーを主戦場に、所属コースで昨年から発足した本大会は、第1回でも主催者推薦をいただいたが予選敗退。
「去年打っちゃったので、なんとか4日間やりたいかな。シニアは体力がないので、貯金を使い果たさないように。明日は予選落ちしないように頑張ります」。
息子を決勝ラウンドに連れていく。