記事

ダンロップフェニックストーナメント 2024

今年初の自力出場を決めた小木曽喬が考える「ホストプロのつとめ」

大会は4度目の出場を数えるが、過去3度はいずれも、住友ゴム工業の契約選手として、主催者推薦をいただいてのものだった。

日照時間と共に出場枠が激減するこの時期、本大会の出場は、シーズチケットを持つ選手でさえ難しい年もある中で、小木曽喬(おぎそ・たかし)が自力でエントリーできたのは、今年が初めて。


歴代覇者のパネルが並ぶクラブハウスはとても荘厳な雰囲気です


プロ9年目の昨季、金谷拓実(かなや・たくみ)と共に、“唯二”予選敗退ゼロの安定感で、初シード入り(賞金を26位)を果たすと、初年度の今季6月の韓日共催「ハナ銀行インビテーショナル」で悲願の初優勝を達成した。

「シードも獲って、優勝してここに来られた。今年は9月の試合からクラブもボールも新しくして、そこから調子が良いですし、ダンロップの選手がここで優勝争いして盛り上げるのがホストプロのつとめ。自分も頑張ってしっかり結果でお返しできればと思っています」と、意気込みを述べた。

現在、賞金ランキングは堂々8位。
「賞金王は全く視野に入れていない」と笑うが、今季残り3戦ともV賞金4000万円。

「大きい大会が続くので。上位でやりたい気持ちはありますし、優勝したいな、と思います」と、恩返しの今季2勝目も当然、視野に入れている。

初シードを決めた今オフ、会場のフェニックスカントリークラブで行われた谷口徹の恒例の冬季合宿に、初めて“本メンバー”として参加。

「ツアーをやっているコースの中では回りなれているほうですし、大会には今年も松山さんが来られている。レベルの高いフィールドで、自分がどこまでやれるか楽しみ」と、積極的に結果を求める。

今週の予選ラウンドで石川&松山とプレーすることが決まった@松山茉生(まつやま・まお)さんは、福井工業大付属福井高校の後輩だ。

小木曽が17歳115日で当時の最年少優勝(外国人アマを除く)を達成した「日本アマ」で、@松山さんは今年、さらに上回る15歳344日の最年少Vを記録しており「僕もすごく嬉しかった」と、祝福する。

今週は、火曜日の練習ラウンドを共にし「凄い飛距離を持っている。僕の高校時代とは違う次元でゴルフをしてるし、高校生でこんな大きなツアーを経験できるのは本当に凄いこと」と、改めて感嘆。

「“先輩感”は全然ないんですけど」と、苦笑し「僕が、彼に負けないように頑張らないといけません」。
いっそう気合が入った。

関連記事