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Novil Cup 2025
2人の飛ばし屋は新星に一歩届かず
最終日を単独首位で迎えた櫻井勝之。昨年大会は最終日にチャージするも一歩及ばず7位タイ。そのリベンジを果たすために優勝を目指し最終日のラウンドに挑んだが、不安視していたティショットに安定性を欠いた。
「今日もショットの調子は悪かったですね。8番ホールのパー4でOBを打ってしまって、そこはなんとかボギーで凌いで我慢はできていたとは思うんですが」。
なんとか前半を我慢して後半に繋げたかったが、後半も決めたいところでパットを決めきれなかったのが敗因だと振り返る。前の組を回る武田紘汰さんのスコアはわかっていたようで、勢いのあるゴルフに完敗といった様子だった。
櫻井に話を聞いている途中で入ってきたのが新村駿だ。新村は最終組の一つ前で優勝した武田さんと同組でプレーしていた。
惜しいパットを何度も外したのに対して、武田さんは決めたいパットを全て決めていたと感服していた。
「本当にコースの隅々までわかっている感じで驚きました。本当にパッティングがすごかったですよ」。
ただ、新村が驚いたのは武田さんのパッティングだけでなく飛距離にも驚いた様子。
「櫻井さんとの飛ばし屋対決かなと思っていましたけど、武田くんもめっちゃ飛んでました」。最終日は実は3人の飛ばし屋対決だったようだ。
櫻井、新村ともに終わってみれば通算8アンダーの2位タイ。今回はアマチュアに優勝をさらわれる形となったが、開幕戦としてはまずまずの内容とも言える。まだシーズンは始まったばかり。今回の敗戦の悔しさを次戦で晴らすつもりだ。