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サン・クロレラ クラシック 2005

広田悟「足りないものは、徐々に埋めていけばいい」

昨年9月に北海道を襲った大型の台風は、ここ小樽カントリー倶楽部にも、大きな打撃を与えた。数えられるだけでも3000本以上の木が倒れ、フェアウェーやバンカーにも大きな傷跡を残した。
昨年の選手会アンケートでここを「いちばん好きなコース」にあげた広田も、その知らせに胸を痛めたものだ。

それほどの被害を受けながら、今年再びこれほど素晴らしいコンディションに仕上げてくださったコース管理の方々の努力は、並々ならぬものがあっただろう。

ティグラウンドから見える風景こそ多少変わってしまったが、依然として美しいたたずまいを見せるこの名門コースで、広田は今年も闘争心をかきたてられている。
230ヤードの17番パー3を挟んで、距離の長いパー4が続く上がり3ホール。
昨年4日間、広田はここだけで8オーバーを叩いて以来、「アーメンコーナー」と呼ぶようになった16番、17番、18番は「今年、アンダーパーで回りたい」と、息巻く。
「ティショットでとにかく真っ直ぐ打って、勇気を出してセカンドを打つ」。

多少距離が残っても、レイアップせざるをえない場面もある。
「そういうコースが、僕は大好きなんです」と、広田は言う。

6月に初優勝をあげてからも、自分のゴルフスタイルになんら変わりはない。「初優勝したからもっと良いプレーをしないと、という気持ちもない」。
以前は、「もっと格好良いショットを打って・・・」などと背伸びをした時期もあったが、「とにかく、今は自分のスタイルでやって、足りないと感じたものは、徐々に埋めていけばいい、と思っているから」。

ここ小樽でがむしゃらになって戦うことで、きっと次の課題も見えてくると考えている。

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