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アコムインターナショナル 2001

「すべてが良い方向に・・・」

2週連続の予選落ちをきっかけに、細川和彦は復活V

 2年前、「一から出直すつもりだった」と、覚悟を決めて、クラブメーカーを変えた細川だったが、それは予想以上に長く、つらい日々だった。
 クラブとのマッチングに悩み、日替わりでシャフト交換して試合に臨んだ時期もある。
 また、道具の進化で軒並み伸びてゆく飛距離。どんなに飛ばしても、他のプレーヤーと比較して物足りなくなった。
 ジャンボ尾崎には、「おまえのスィングなら、もっと飛ぶはずだ」とも言われ、悩みに悩んだ。
 「飛距離を求めて、スィングのタイミングも早くなっていたと思う」とうとう、9月のサントリー、全日空オープンと、2週連続の予選落ちを喫した。

 しょげ帰った土曜日は、自宅で試合の模様をテレビ観戦。
 「上位で戦っているひとは、みんな、スコアを気にせず、自分のゴルフをしている」「うまくコースを攻められている・・・」ひるがえって、今の自分を考えたとき、いくつかの相違点を見つけ、反省材料とした。

 そして、気分を入れ替え臨んだ先週の、三井住友VISA太平洋マスターズ。
 たまたま試打したアイアンの感触が気に入り、すぐにバッグの中身を入れ変えた。
 また、99年に帯同キャディをしていた小岸秀行さんに、再びバッグを担いでもらうことにした。
 すると、2日間で11アンダーをマーク。上昇のきっかけをつかんだのだ。
 「2週連続で予選落ちをしたおかげで、逆にすべてが良い方向に動き出したんですよ」
 逆境をパワーに変えて、ツアー終盤は細川が大暴れの予感だ。

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