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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2003

首位発進した平塚哲二は、今年最後の初優勝のチャンスに・・・

「それはもう、自分でもすごく思ってますよ」
首位発進した平塚哲二は、今年最後の初優勝のチャンスに・・・

17番パー5で、7メートルのバーディパットをねじ込んで、この日7つ目のバーディ。「特に変えたところはないんだけど、今日は長いパットが良く入ってくれてますね。そんなに調子が良いわけではないけれど、悪いなりにこらえることができるようなったのが、大きいかな」。初出場の大舞台で、4アンダーでの首位発進は、今年の平塚を象徴している。

ツアー未勝利ながら、今季はこれまで28試合フル参戦で、14回もトップ10入りしている絶好調男。今大会で2位以上に入れば、自身初の1億円を越える。勝ち星なしで“大台”を突破できれば、2001年の谷口徹以来の快挙だ。しかも、国内だけの獲得賞金だけで1億円を突破した選手は、過去にはひとりもいない。達成できればこの記録は、今年の平塚がどれだけ好調だったかを示すひとつの“勲章”にもなりえる。

・・・が、このまま未勝利で2003年の幕を閉じるのは、もちろん、本人の望むところではない。

いよいよ迎えた、今季ツアー最終戦。何度も届きかけて、とうとう手に入れることができなかった優勝へのラストチャンス。「それはもう、自分でもすごく思ってますよ」。初Vで、夢の1億円突破なら思い残すことは何もない。2003年シーズンを締めくくるに、願ってもない最高の結末だ。 

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