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石川遼くん「今の目標は日本アマを取ることです!」

先週のマンシングウェアオープンKSBカップでツアー最年少優勝の快挙を成し遂げて、一躍ヒーローとなった15歳の高校生1年生、石川遼くん。

22日(火)、石川くんが通う東京の杉並学院では、殺到する取材申込みに対応するため、急遽、共同記者会見を開くことになった。
60社120名以上の記者と、数え切れないほどのテレビカメラがズラリと並んだ。興奮気味の報道陣を前に、当の石川くんは終始冷静に対応した。

冒頭で「1年1組の石川遼です」と、少し照れながら挨拶。そして、「1日で(取り巻く環境が)変わってしまって、何が起こったのか分かりません」と、切り出した。

そして、「15年以上生きてきて、一番大きな思い出。おそらく、人生でも一番大きな思い出になると思います」と優勝の喜び、大きさを振り返った。

あの歴史的な日曜日、「一番、印象に残っていることは?」との問いに、石川くんは言った。
「朝6時20分のスタートで、周りは身内や関係者でしたが、その中に小学校6年生の女の子が僕の応援に来てくれて36ホール付いてくれたんです。今、心からありがとうと言いたいです」。
最終日の表彰式でもそうだったが、常に他者への感謝の気持ちを忘れないのだ。

注目されるプロ宣言については「保留です」と答えた。
「自分が通用するな、と思えたときにまた考えたい。それがいつかは、まだ分かりません」。
それ以上にいま、石川くんにとって大切なことは「今週から始まるテスト」のことだ。
「ゴルフだけでなく、勉強も頑張りたい」。
文武両道を貫く意志は、あれから二晩たっても変わらないようだ。

タイガー・ウッズが憧れだ。いつか彼のようなプロゴルファーになることが夢だが、まず当面の目標は「日本アマ」。それも、高校生のうちに、取りたいという。

一夜にして日本一有名な高校生になってしまった石川くん。
「でも、まだ自分の実力は分かっていないし、天狗にはなりたくない。焦らずにやっていきます」。
本人の意思を尊重しつつ、周囲の大人も温かい眼で見守っていきたいものだ。
  • 1日36ホールで行われた最終日。石川くんは、早朝から全ホールついて歩いてくれた少女へ改めて、感謝の気持ちを表した。

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