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アイフルカップゴルフトーナメント 2005

今野康晴「暑さは、苦にならない」

歴代チャンピオンが、好スタートを切った。前半の9ホールは伸び悩んだ。オールパーでハーフターンしたのだが、後半からそれまで決められなかったチャンスパットがふいに入り出した。
まるで別人のように、スコアを伸ばした。

しかし、なぜバックナインから急にパッティングが決まりだしたか。自己分析はできない。
理由が分かれば、今後に生かせるというものだが、分からない。
実は、ジュニア時代までさかのぼっても「これまでパットの練習に、30分以上の時間を割いた記憶がない」と、今野はいう。
ゴルフを始めたころから、パットで悩んだことがなかった。
だから、朝のスタート前に10分くらい転がすのがせいぜい。余った時間はすべて、ショット練習に当てていたのだが、近頃そのやり方に疑問を抱いている。

「最近、パットが入らないことが多くなって・・・。でも、これまで特に意識したことがなかったから、調子が悪くなっても課題が見つけられず、困ってるんです。これからは、もっと練習量を増やそうと計画しているところです」。

2002年にはこの大会を含めて2週連続優勝を達成し、同じ年に全試合フル参戦の“アイアンマン賞”を受賞した経験もある。
「暑さは苦にならない。むしろ、暑ければ暑いほど、体が動く」というスタミナの持ち主は、今年7月はじめの日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップで、プレーオフの末に2位につけている。
グリーン上の解決策さえ見つかれば、ツアー通算5勝目もグっと近くなる。


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