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広田悟、髙橋竜彦・・・今季初優勝組のその後

「優勝したあとこそ大事」と広田
今季これまで15戦中7試合で、初優勝者が誕生しているジャパンゴルフツアー。激しいプレッシャーをはねのけて、念願の1勝を手に入れたはいいが、それでひと安心というわけにはいかないのがプロの世界だ。

6月のマンダムルシードよみうりオープンで初優勝をあげた広田悟は、翌週の大会で親しい人たちにこんなふうに胸のうちを打ち明けていたという。

「勝った次の試合こそ絶対に変なゴルフはできない。予選落ちなどもってのほか、と思ったらものすごく怖い。そういう意味で、先週よりもいまのほうがずっと大きなプレッシャーを感じている」。

広田はかねてより、「僕のような選手は、万年2位が似合っている」と言ってはばからなかった。
「圧倒的な強さを誇るジャンボさんのようなスター選手を目指すより、毎年コツコツシードを重ねていくタイプ」と、自己分析していたが、「こうして1勝をあげたからには、今後もそれに見合った活躍をしなければならない」という責任感が、自然と生まれてきたのだ。

7月のアイフルカップで勝った髙橋竜彦も、同じようなことを言った。
翌週のサン・クロレラクラシックで、「初優勝して安心?・・・とんでもない」と首を振った。
「優勝したことで、いままで以上の結果を求められるのは当然だし、その期待に答えていくのが僕の使命でしょう。安心なんかしていたら、あっという間にまた取り残されしまう。優勝したあとこそ、真価が問われると思って、必死に頑張るつもりです」。

広田は、そんな緊張感を保ってサン・クロレラクラシックで4位タイ。
今年の目標だった獲得賞金3000万円台もクリアして、「今後は少しでも多くの優勝争いを」と燃えている。

髙橋はコーチの堀尾研仁さんと、また新たな課題をたててこの2週間のオフにもスイング調整中だ。
さらなる高みを目指す選手たちの熱い戦い。
ツアー後半戦は、8月25日(木)に福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で行われるアンダーアーマーKBCオーガスタから再び幕をあける。

  • 「勝ったからって、安心なんかしていられない」と髙橋

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