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サントリーオープンゴルフトーナメント 2005

今野康晴「みんなのGOLFの効果です」

西日がまぶしい最終9番で、右ラフから13メートルにつけてこの長いバーディパットをねじこんだ
2週前のアンダーアーマーKBCオーガスタで体調を崩した。38度を超える熱が出て、体がだるい。それでも炎天下の下、なんとか4日間を回り終えて駆け込んだ病院で下された診断は扁桃腺炎。

薬をもらって「3、4日で治まる」と言われたが、翌週になっても熱は下がらなかった。
2002年にツアーフル参戦を果たしたアイアンマン。欠場することはまったく頭になかったが、先週のフジサンケイクラシックはその日のプレーをこなすので精一杯。

ホールアウト後は練習などとてもできる状況ではなく「すぐにホテルに帰って、ひたすら寝るだけ・・・」。

時間を持て余していた時にふと目についたのが、ソニーの新型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」だ。
妻の崇乃子さん愛用のPSPには、ちょうど『みんなのGOLF』が入っていた。
初めのハーフでは44を打ったが、次のラウンドで8アンダーをマークしてからすっかりハマってしまった。
実際のコースではつい余計なことまで考えてあれこれ悩んでしまうものだが、「ゲームなら、簡単に大量アンダーが出る。良いイメージトレーニングになる」。
練習が出来ない分、ゲームで翌日のラウンドをシュミレーションし、本番に備えたのだ。

体調もすっかり良くなった今週は、「PSPの効果が出ています」。
前半の15番で10メートル、17番で手前7メートル、最終9番で手前から13メートルの長いバーディパットも決まって65。
首位タイでのスタートに、ゲームの効果を強調した。

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